メーカーの異なるMRI装置を導入するとどなるか

投稿者: | 2023年10月24日

こんにちは、つよしです。

 

以前はP社の3.0Tと1.5Tの装置2台でした。

そのときは磁場強度が違うので、画像が違ってもしょうがないなという感じでした。

 

予約は磁場強度に関係なく、同じ時間に2件ずつ。

どうしても3.0Tの需要が多かったので、同じ予約時間ですが3.0T装置1台で検査を行うという無理な状況が発生していました。

 

現在は3.0T装置2台ですが、メーカーがP社とS社です。

磁場による検査の偏りはなくなりました。

 

でも、メーカーが異なるデメリットはわりとあります。

画質が違うのは当然だし、製造された時代が異なるので同じようには検査できません。

 

困るのはカラーマップのもともとの色合いが異なることです。

ASLや心臓のT1マップなどカラーで表示させる画像があります。

 

そのカラーが元から違うのです。

ルールがないので、メーカーで違うと仕方ないのですが。

 

ASLなんて、比較できないよなと思ってしまいます。

装置しばりをしたら運用が難しいので、どちらのメーカーでも検査していますが。

 

導入する前からわかっていたことですが、メーカーが異なると前回との比較が困難です。

また、心臓はT1マップを取得しますが、装置によって基準となるT1値を決めないといけません。

 

このためメーカーが違うと話になりません。

幸い心臓の検査は少ないので新しいS社のみで行っています。

 

実際に使ってみてP社とS社はどちらがいいの?

スポンサーリンク

という話になります。

 

ちなみにP社の装置も最新の1つ前のリリースなので、そこまで古いわけではありません。

この状況でどちらがいいかと言うと、ホントに一長一短あります。

 

というのが答えになります。

 

コイルの使い回しはS社が圧倒的にいい。軽いし。

ただ、寝台のマットレスがP社はなんとも言えない心地よさ。

S社は固い寝台です。

寝台のやさしさはP社の方がいい。

 

寝台はどちらもはずせるタイプです。

S社の寝台は重すぎる。一人で動かすのはきついです。

電動と言いますが、驚くべきことに上下動だけ電動なのです。

 

P社は寝台の上部だけがはずれるので、一人でも動かすのは簡単。

夜間は人員が少ないのでP社を使っている人がほとんどです。

 

画質は好みです。

こればかりは何とも言えない。

 

検査後の画像処理はP社が圧倒的に便利です。

後処理を条件に組み込めば検査後はほとんど何もすることはありません。

 

正反対なのがS社です。

ほぼ手動です。手間がかかります。2社でまったく違います。

画像転送もP社の方が圧倒的に簡単です。

 

結果としてどちらの装置がいいかと言うと、好みじゃないですかね?

ただ、メーカーをそろえないと日常の検査はやりにくいです。

 

もちろん、両社のいいところを使えるというメリットもありますが。

 

以上です。

さようなら!

 

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

カテゴリー: MRI