MRIのT1強調腹部撮像のCSとSENSEの条件を比較してみた件

投稿者: | 2023年5月4日

こんにちは、つよしです。

 

新装置導入に伴いMR装置1台体制が終わりました。

やっと時間的に余裕がでてきたので、軽い実験の再開です。

 

装置はフィリップスのIngenia 3.0T。

この装置は古いですが、今年1月にアップグレードして、わりと最新版のソフトになっています。

 

このときのアップグレードでCSが使えるようになりました。

CSを使いはじめて4ヶ月。

 

特徴がつかめてきた気がします。

それは元から長い撮像時間の短縮には役に立ちますが、最初から短時間の撮像にはあまり役立ちません。

 

タイトルのように腹部の息止めシーメンスではT1WのmDIXONを使用しています。

1度の撮像で4種類の画像が取得できるので、たいへんお得な気がします。

 

従来、この撮像はSENSEを用いて13秒ほどで撮像していました。

これをCSに変更したほうが、SNが高くなるかも?

 

または、従来よりキレイになるかも?

どちらがいいかな?

 

ということで試しにファントムを撮像してみました。

SENSEとCSだけでもよかったですが、一応ハーフフーリエを使用したものも撮像しました。

 

全部で3種類、すべて撮像時間は同じ。

結果の画像はコチラ。

ハーフフーリエが一番悪いですね。

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とても比較できません。

 

同じ撮像時間でこんなに違うのかと驚きです。

 

それと比較してSENSEとCSでは違いがわかりません。

k-spaceの充填方法は違うのに同じような画像になりました。

 

ちなみにファントムの均一部分のSDを比較しても同じくらい。

ということで、このT1Wの息止め撮像の場合、SENSEでもCSでもどちらでもいいみたい。

 

造影だとk0を充填するタイミングが変わるので、SENSEとCSでは違う画像になると思いますが。

 

単純だと同じでしたね。

 

そこで気になったのが、ハーフフーリエを少しいれつつ、SENSEやCSを使用するとどうなるか?

 

これだと組み合わせが相当増えてしまいます。

まあ、そこまで調べなくていいか。

 

そんなに微妙なことを調べなくてもいいので。

 

SENSEとCSを比較することで、今まで気になっていたことが解決しました。

 

検査をする上でどの撮像シーケンスを使用するかは重要です。

それをなんとなくというのはなるべく避けたい。

 

ある程度、根拠があるというか、自信を持って選択したいのです。

 

こんな感じで気になるシーケンスを調べていきたいと思っています。

ヒマなときに。

 

以上です。

さようなら!

 

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カテゴリー: MRI