腎動脈のMRAがうまくいかないときがあってモヤモヤしています

投稿者: | 2021年4月4日

こんにちは、つよしです。

 

今回はMRIネタで、最近の悩みです。

腎動脈のMRAがキレイに撮れないときがあるのです。

 

私はフィリップス社のMRAを使用しています。

腎動脈を撮像するときは反転パルスを印加するBalancedシーケンスを使用しています。

 

腎動脈が対象なので呼吸同期を使用しています。

同期してから撮像するまでのタイミングが人によって異なります。

 

それによって腎動脈がまったく描出されなかったりするのです。

対策としては反転パルスを印加してからのTIを変更しますが、それでもダメなときもあります。

 

反転パルスを印加しないBalancedシーケンスならタイミングのズレは少ないですが、臓器、静脈、腎盂、尿管の信号が抑制されないので動脈がみにくいです。

 

他の撮像シーケンスとしてはREACTというものがあります。

これはmDIXON法を使用するものです。

mDIXONにT2prep、反転パルスを先行パルスとして印加して血管信号を得るものです。

 

もとのREACTは呼吸同期ではありません。

腹部大動脈などではそのままでいいですが、腎臓をターゲットにすると呼吸同期をしたほうがいいのです。

 

REACTに呼吸同期をプラスしたものもいいのですが、同期すると呼吸の時間によりタイミングが異なってしまいます。

 

それにREACTはT2preや反転パルスで静脈信号を抑制するようにしていますが、そこまで消えるわけではありません。

 

REACTでうまく撮像できたとしても腎静脈、腎盂、尿管も高信号に描出されてしまいます。

 

それでねぇ、もうネタがないのですよ。

腹部は動くものですが、患者さんが動かないで寝ていてくれるなら、なんとしても描出しいたじゃないですか!

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MRCPなどでも言えますが、動くものを100%キレイに撮ることは難しい。

でも、なんとかして撮りたいのです。

そういう意気込みで仕事をしているので、なんとか解決したのです。

 

ただ、腎動脈に関しては困っています。

ですので、フィリップス社のMRIを使用されている方でうまい撮像方法があれば教えていただけませんか?

 

みなさんの知恵を借りれば解決できるかもしれませんからね。

ぜひメールお願いします。

 

いい解決法があれば、当ブログで公開します。

よろしくお願いします。

 

以上です。

さようなら!

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カテゴリー: MRI