MRI トランケーションアーチファクト

投稿者: | 2019年1月5日

MRI トランケーションアーチファクト

MRIに関していってみましょう!

よく検索されているトランケーションアーチファクトです。

トランケーションとは打ち切るという意味です。


その名の通りデータサンプリングを途中で打ち切ることにより生じるアーチファクトです。

エコー信号を収集するには時間の制限があります。

この時間が有限のためデータが完全に再現されないということです。

よく例としてあげられるのが、頚椎のサジタル画像で脊髄に脳脊髄液の信号が重なるように描出されます。

トランケーションアーチファクトの回避、または減少方法はサンプリング時間を長くすることです。

データ収集時間が短いことに起因するアーチファクトなので長くすればいい。

それだけです。

収集マトリックスを多くする。

同じマトリックス数なら受信バンド幅を狭くすることです。

バンド幅が狭いということはサンプリング時間が長いということですからね。

ただこういう対策をしても、まったくアーチファクトを消すことは難しかったりします。

撮像時間が長くなるので動きなどの違うアーチファクトも出ますからね。

その場合は違う断面を撮像してみることです。


頚椎のサジタルで脊髄が高信号なら横断像でも高信号に描出されるはずです。

そうすればアーチファクトかどうか判断できます。

あとはFLAIRなどで脳脊髄液信号を低下させる方法もありだと思います。

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ただ、最近は圧縮センシング(compressed sensing)も実用化されており、今までの常識が通用しなくなってきているMRIの世界であります。


以上です。

さようなら!

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カテゴリー: MRI