TR
TRはrepetition timeです。
日本語では、繰り返し時間です。
最初の励起パルスからエコー収集後、次の励起パルスまでの時間です。
TRはSN、撮像時間、コントラストに関係します。
SNに関していえばTRが長いほど高くなります。
撮像時間に関しては、そのままTRが関係するのでTRが長いと撮像時間も長くなります。
コントラストは少し複雑です。
T2強調やIR法などでは、TRは長いほどコントラストはよくなります。
T1強調ではTRを長くするとT1の差がつきにくくなるため、短めに設定します。
長い、短いというのはSEかGREかで変わります。
SEでT1強調は400~700ms、T2強調は3000ms以上でしょうか。
短すぎるとSNが低すぎて画像としては使えません。
同様にGREも語りたいところですが、GREはflip angleにもコントラストは依存しますので、
簡単にはいきません。
2DのT1強調は200ms程度、T*2強調は500ms程度でしょうか。
3D収集になるともっと短くなります。