脳MRAの脂肪があまり高信号にならない条件を教えてください。

投稿者: | 2023年10月19日

こんにちは、つよしです。

 

現在、私が勤務する施設では3T MRIが2台あります。

新しいの方はS社、古い方はP社。

 

S社のMRIが入ってから脳のMRAの違いが大きく目立つようになってしまいました。

S社の方が抹消の血管までよく描出されます。

 

P社の方が古いから仕方ないとは思っています。

でも、できる範囲でなんとかしたいのです。

 

2台の装置のMRAの元画像を見比べると、側頭部の脂肪信号の強度がかなり違うのです。

やせた人ならあまり変わりません。

 

でも、太った人の場合はP社の方がかなり脂肪が高信号になってしまうのです。

基本的にMRAのMIP処理はけずったりせずにそのまま作成しています 。

 

このため脂肪信号が強いと血管が見えにくくなるのです。

S社の条件の何が違うかというと、1回のRFなのに、2個エコーをとっているのです。

静脈を消すサチュレーションパルスを共有したいためのようです。

 

1TR内で2個エコーをとるので、TRが長くできます。

設定TRは35ms程度。

 

1TRで1エコーなら7分程度かかりますが、2エコーなので3分半くらいで撮れます。

TRを長くすると、T1強調が弱くなるので脂肪信号が弱くなる。

 

結果として末梢血管の描出能が上がるのです。

 

同じことをP社もできないかと調べてみると無理そうです。

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同じ方法ではなくても脂肪信号が弱くなればいいのでP社でできることを考えてみました。

 

脂肪抑制パルスをいれると確かに脂肪信号は消えました。

血流の多い人では、この方法はアリです。

 

でも、血流が悪く、血管が細い人では、細い血管まで脂肪抑制パルスで消える場合がありました。

脂肪抑制パルスを完全に脂肪だけにあてるのは難しいようです。

 

あとはTRを長くして、撮像時間が長くなることを避けるために分解能を落とすとやっぱり、細かい血管の描出が悪い。

 

スライス厚を厚くして枚数を減らし、TRをのばすと、やっぱりスライスが厚いと細かい血管の描出が悪い。

 

今までS社の装置がなければ気づかなかったことですが…

あるものはしょうがない。

 

こんなふうに考えてみましたが、いい方法はわかりませんでした。

 

ここで、お願いです。

P社の装置でMRAを撮像するときに脂肪が抑制できる方法ってありますかね?

 

お問い合わせコーナーからメールを教えていただくとありがたいです。

 

以上です。

さようなら!

 

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カテゴリー: MRI