心臓MRI検査が驚くほど簡単になっていた件

投稿者: | 2023年6月22日

こんにちは、つよしです。

 

4月から稼働をはじめたS社の3.0T MRI。

AIを用いた画像再構成の画像のよさにおどろくこともしばしばです。

 

でも、それも慣れてきて当たり前になってきたところでした。

今回、やっと心臓MRIのやり方を教わったのです。

 

画質は半端なくすごい。

特にT2強調脂肪抑制のBlack Blood法のSNがずば抜けてキレイ。

 

この撮像法はDeep Resolveが使えるのですね。

Deep Resolveの良さはわかっていましたが、それは整形系の画像だと思っていたのです。

 

それが心臓にもいいなんて。

これは衝撃でした。

 

また、位置合わせも簡単になっています。

完全に自動位置合わせではありませんが、ほぼ自動位置合わせで撮像可能です。

 

今まで位置合わせだけでも苦労していましたからね。

目からうろこです。

 

心臓の自動位置合わせはオプションです。

装置選定のときはいらないかなと思っていたのですが、買っていてよかったです。

 

さらにシネ撮像では短軸画像を撮像するとすぐに心機能解析画像が自動ででてきます。

これがまた便利。

 

ホントに何もしないで心臓検査できそうです。

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さらに新しくできるようになったのがT1マッピング。

 

これはかなり有用な気がしています。

造影剤ナシで検査できるし、T1値なので定量値です。

 

見た目で判断することが多いMRI画像ですが、数値で診断できるのはすごい強みです。

 

それから、もっとも手間がかかる遅延造影。

ディレイ時間を測定するのは個人差もあり難しい。

 

撮像者間で違いが出るのが欠点です。

 

通常の遅延造影はやめる予定です。

PSIR画像がとてもキレイなので。

 

PSIRだとTI値が一定でいいので、撮像者に左右されません。

それに心筋の全周性の病変にも対応できます。

 

いいことばかり。

今まで心臓検査があまり普及しないのも、設定がたいへんだったからです。

 

これからは位置合わせは自動、造影後の設定も不要。

まさにいいことばかり。

 

さみしいのは私のように、職人的な設定をしていた人間です。

でも、患者視点で考えると誰が撮像しても、同じ画像がいいですからね。

 

それに初心者にはハードルが高かった心臓MRIが誰でも可能になります。

まったく意味がわからないで撮像するのは無理でしょうが、ちょっとわかっていれば完璧な画像が撮れそうです。

 

S社のMRIを導入する際、まさあ心臓検査がこんなに進化するとは思ってもみませんでした。

 

以上です。

さようなら!

 

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カテゴリー: MRI