こんにちは、つよしです。
心臓MRIについての知識をアップデートしたいと思っていたときに、ちょうどいい本に出会いました。
「循環器医、放射線科医のためのゼロからわかる心臓MRI」という書籍です。
コンパクトにまとまっていて、とてもわかりやすい。
私は医者ではなく撮像する者ですが、撮像者向けでもあり大変参考になりました。
各項目に医師向け、技師向けの表示もあり親切に感じました。
私の所属する施設では年間、数例しか心臓MRIはありません。
でも、まったくないわけではない。
これが一番、面倒なのです。
慣れていないのに、難しい心臓MRI検査をしないといけないので。
それに以前はなかったT1マッピングなどの撮像もあります。
このような新しい知識もアップデートしていかなければいけません。
そんなときにこの書籍が最適でした。
また、内容はそこまで深くないのも読みやすい。
T2強調black blood、遅延造影、PSIR、T1マッピング、ECVなどそれぞれの撮像方法についての解説がついています。
これがまとまっていてわかりやすい。
私のような、いつまでたっても心臓MRI初心者にはありがたい書籍でした。
もちろん、医師向けでもあるので所見の画像もあります。
あったらいいなあと思っていた心臓MRIについての本です。
心臓MRIって特殊であり、あまり解説書がありません。
実施している施設はありますが、たくさん件数をこなしているのはわずかでしょう。
それに心エコー、PET、心筋シンチなどすでに心臓検査は確立されています。
このため心臓MRIはあまりひろがりませんでした。
遅延造影やT1マッピングはMRIでのみわかるものですが、見方が難しい、撮像も難しいので普及してこなかったと思います。
ですが、心臓MRIのことを知ると、とても役に立つ検査なのではないかと気づくのです。
どうせするならちゃんとしたMRI検査をしたい。
うまく撮像できているかどうかもわからずに検査をするのは患者さんに失礼です。
このため勉強が必要なのです。
いままで心臓MRIに最適な書籍はあまりなかったと思います。
それが「循環器医、放射線科医のためのゼロからわかる心臓MRI」はそこまで掘り下げず、かと言ってそんな浅くもない。
ちょうどいい感じの書籍なのです。
私の施設にも新しくMRI装置が導入されました。
やっとT1マッピングを撮像できます。
ぜひともやってみたい。
ただ、オーダーがあまりないのが残念なところですが。
それと心臓MRIでわかることは多くなりましたが、撮像シーケンスが増えた分だけ息止めの回数が増えてしまいました。
心臓が悪くて検査をするのに何度も息止めさせて申し訳ないですが、得られる情報が多くなったので許してほしいところです。
この書籍で心臓MRIの知識をアップデートできたので、次は実際の検査をやってみたい。
以上です。
さようなら!