こんにちは、つよしです。
私の仕事の礎を築いてくれた装置がいよいよ撤去される日がやってきました。
なんかやっぱりさみしい。
なんと17年という長い間働いてくれました。
ここ数年は故障の連続でなかなか厳しかったですが。
17年前なんて私は17歳も若かったんだね。
驚くほど年月が経過しています。
MRIの知識がほとんどない状態で装置を任されました。
なぜ、脂肪抑制の種類がこんなに多いのだろう?
そもそも、なぜ脂肪抑制が必要なのか?
そんなところからスタートしたMRIの仕事でした。
拡散強調画像っていつ撮るの?
ADCマップってなんですか。
そんな感じでまさに一から勉強してきました。
別にMRIではなくてもよかったのですが、たまたまそのとき出会ったのがMRIだったのです。
MRIを理解して使いこなすのは、簡単ではありません。
今でもまだまだですが。
それでも、なるべく理解して使いこなせるように努力してきました。
そんなことを思い出すと、撤去されるMRI装置を見るだけでうるうるしてきます。
MRI装置にこんな感傷的になる人はあまりいないでしょう。
振り返ればたくさん実験をしました。
自由度が高い装置だったので、いろいろな設定を試しました。
そういう意味では勉強ができる装置だったと思います。
MRIの魅力にとりつかれた私は、よりよい画像が撮像できるよう検討しすぎるくらいしましたね。
もっとMRIのことを学びたくて大学院まで行ってしまいましたから。
性格的にのめりこみやすいのだと思います。
20代はギャンブル、30代はMRI。
そして継続してオーディオ。
充実した人生だったと思います。
もう、死ぬみたいですが、まだ死なないと思います。
それにしてもMRIは奥が深い。
当時の装置は1.5Tばかりなので、考え方が1通りでよかったのです。
それが3.0Tが増えてから、ますます難しくなりましたね。
そのかわり3.0Tが使えることで、一気にできることが広がった気はします。
でも、やっぱり基本は1.5T MRI。
やはりバランスがいい。
患者さんに与える熱量が少ないので使いやすい。
そう思うとこの先、1.5T装置が使えないのは残念です。
でも、今度は違うメーカーのMRI装置を使うことができます。
新しい発見があるのは間違いない。
そう考えると、さみしさがあるものの希望もあります。
今後は装置のリーダーではなく補助的な役割にかわりますが。
それでも、古い装置から新しい装置にかわり心機一転、MRIの操作をやっていきたいと思います。
その前に工事期間中1台装置が減るのでピンチですが。
以上です。
さようなら!