1.5テスラMRIがなくなると思うとちょっとさみしくなった件

投稿者: | 2022年8月17日

こんにちは、つよしです。

 

今年度末に新しいMRI装置を購入することが決定しています。

それで、今まで使用していた1.5テスラMRI撤去されるのです。

 

そして3テスラ装置が導入される予定です。

そうすると3テスラMRIが2台で1.5テスラMRIがなくなってしまうのです。

 

老朽化がひどく、コイルの使い勝手も悪い古い装置がなくなることは非常にうれしい。

でも、何かちょっとさみしい。

 

今でもMRIの教科書や勉強するときは1.5テスラが基本だと思います。

画像もそれなりに撮れるし。

 

ほぼ3テスラ装置の方がいいとこばかり。

でも、何かちょっとさみしい。

 

後輩に頚部MRAで1.5テスラのout of phaseであるTE6.9msでは血管が欠けて描出されることがある。

 

このときは最短TEまたは最初のout of phaseの2.3msで撮像するという方法もあるよ。

 

でも、通常はTE6.9msで撮像するのが一般的です。

なぜ、6.9msの方がいいか。

 

それはTE2.3msだと脂肪が高信号になり血管が見えにくくなるからね。

新しくMRIを担当するスタッフには必ずする説明をしました。

 

これは3テスラになったら起こらないからね。

というのは3テスラではout of phaseの時間が短いから。

 

こんな話をしながら、1.5テスラの装置がなくなったらこの説明はもうしなくていいのか。

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これに気づいて軽く衝撃でした。

ケミカルシフトの話をするときに1.5テスラの場合、3テスラの場合、などわけて話すことが面倒でした。

 

これからは3テスラのみになるので、磁場強度を分けて話さなくていいんだ。

簡単になったなぁ。

 

でも、何かちょっとさみしい。

繰り返しますが。

 

なぜ、こんな気持ちになったのだろう?

たぶん、自分がはじめて真剣に仕事に向き合った装置がなくなるからだと思います。

 

現在の3テスラ装置に圧倒的に劣りますが、思い出はたくさんあります。

腹部のDWIに限って言えば、今でも3テスラよりキレイですから。

 

自分もいつかはMRI装置をさわらない日がきます。

装置だって変わっていくでしょう。

 

そう考えると何でも変わっていきます。

いきなりではありませんが。

 

諸行無常を感じるのですね。

でも、まだあと半年。

 

古くなったMRI装置はあと半年程度、稼働する予定です。

それまでにやり残したことなどをやっていきたいと思います。

 

もしかして、装置更新せずにこのまま使用したりして。

それはたぶんない。はずです。

 

以上です。

さようなら!

 

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カテゴリー: MRI