アプリケーションのサブスク対応MRI装置が発売されるようです。

投稿者: | 2022年3月13日

こんにちは、つよしです。

 

先日、新しく発売されるMRI装置の発表会がWebでありました。

フィリップス社のMR 5300という装置です。

 

今まではIngenia 〇〇みたいな展開でした。

それがMR 5300とまったく違った型番になっています。

これは新シリーズということですね。

うーん、使ってみたい。ワクワクしますね。

 

この装置でもっとも気になったのが、アプリケーションのサブスクリプションです。

契約によりすべてのアプリケーションが使用できるそうです。

 

これはかなり魅力的ですよね。

いままでは装置導入時に購入したアプリケーションしか使用できませんでした。

 

これが全て使用できるなんて!

MRIの操作者としては夢ですよね。

 

また、途中でアップデートされたアプリケーションでも最新のものが使用できます。

もう、完璧でしょう。

 

現在、私が使用している装置も、アプリケーションが古くて対応していないものがたくさんあります。

 

また、新しいアプリケーションを使いたいと思っても、そのたびに数百万円の購入が必要になります。

 

よっぽど余裕がある施設なら大丈夫かもしれませんが、通常は無理でしょう。

同じ装置に新しいアプリケーションを次々に導入するは。

 

この欠点を解消したのがアプリのサブスクですね。

スポンサーリンク

MR 5300買いですね!

 

磁場強度は1.5 Tです。

液体ヘリウムはおどろきの7リットルです。

 

この装置はヘリウムが排出されないので、導入時以外ヘリウムを補充する必要がないのですね。

素晴らしい進歩です。

 

先日、当施設のMRIのグラジエントコイルが故障して、そのときはヘリウムを500リットルくらい補充しています。

 

ヘリウムを補充する必要がないので、トラブルのときのダウンタイムが最小ですむのです。

これも魅力的です。

 

また、コイルがかなり軽量化されているそうです。

今までIngeniaでは腹部用のコイルが重たいのが欠点でした。

 

コイルかなり軽くなっていて患者さんの負担が減りそうです。

コイルのケーブルが寝台のマットレスの間にはわせることができるようになっています。

 

ケーブルまわりはMRIのセッティングの面倒なところなので便利そうです。

膝のコイルも専用でなくても、巻き付けるコイルが使用できるみたいです。

 

柔軟性が高く、使い勝手がよさそうなコイルになっています。

まぁ、ひかえめに言って使ってみたい(笑)。

 

MRIのプロとして仕事をしている私としましては、ぜひ導入したいところです。

 

ただ、MR 5300は新設計の装置ですし、先のサブスクサービスも考えるとかなり高そうな予感がします。

また、サブスクサービスなので毎年の費用がかかります。

 

当院のMRI装置はかなり古い装置が1台あります。

ゴーサインが出ればいつでも、買い替えていい状態です。

 

しかし、人口減社会に加え、医療費の削減等、医療界取り巻く状況は厳しいです。

そんなときに、最新のヘリウムフリー、アプリのサブスクサービスのMRI装置を購入できるでしょうか?

 

もしかしたら、古い装置をどこまでもひっぱる可能性もあります。

でも、最新のMRI装置を使ってみたいですね。

 

コロナ前なら4月の横浜の学会に行って、装置を見たいところです。

でも、残念ながら今年も横浜には行けそうもありません。

 

以上です。

さようなら!

 

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

カテゴリー: MRI