こんにちは、つよしです。
今回はMRI検査についてです。
先日、「FRACTURE」という骨を高信号に描出するシーケンスを紹介しました。
条件はコチラで。
新たにオプションの購入が必要ではなく、高いSNで撮像できます。
なにより骨の描出がこれまでのMRIと異なり、とてもキレイなのです。
画像をあげるとまずいと思うので、検索して欲しいのですが、新しいMRIコントラストになると思います。
追加撮像すると時間がかかるので、新しいシーケンスをドクターに紹介するときは慎重になっている私です。
ただ、「FRACTURE」を臨床で使わないのは、あまりにもったいないと思いドクターに紹介しました。
そしたら、私より整形外科医の方が「FRACTURE」がお気に入りシーケンスになってしまいました。
このシーケンスは3Tでしか撮像できないのですね。
当院は3Tと1.5Tの2台体制です。
そして1.5Tの方が古いのです。
これまでも脳のASL、心筋、広範囲の血管など3T装置を使用することが多かったです。
そして、さらに「FRACTURE」もはいると3Tばかりが連続してしまいます。
自分で紹介したシーケンスですが、自分の首をしめています。
ここまで整形外科医にうけるとは想定していませんでした。
ただ、実際に臨床で「FRACTURE」を撮像してみると、解剖図のような断面が撮像できます。
それを知るとやっぱり「FRACTURE」撮像はいるよなぁと思ってしまいます。
かといって、従来のT2強調やT1強調がいらないということにはなりません。
結局、「FRACTURE」は追加撮像になってしまいます。
3Tばかりに検査がかたよる対策に「FRACTURE」を1.5Tでも使用してみようかと考えています。
3Tの条件がin phaseのTEを4つ撮像して画像処理します。
3Tなので2.3msごとに4つです。
2.3、4.6、6.9、9.2ですね。
それに対して1.5Tでは、最初のin phaseが4.6msです。
そこから4つのin phaseのTEだと、
4.6、9.2、13.8、18.4となります。
1.5Tの条件は作成していないのですが、このTEだと遅すぎだと思うのですね。
元から3TよりSNが低いのに、このTEではさらにSNが低くなりそう。
さらに当院の1.5Tは古いのでコイルの性能も低い。
まだ、作成する前から1.5Tではきびしい予感がヒシヒシとしてしまいます。
それでも1度も試すことなく、1.5Tでは無理というのもいやなので、1度条件を作成してみることにします。
もしかして、まあギリギリいけるなら、紹介したいと思います。
以上です。
さようなら!