磁気共鳴専門技術者試験 解答 第14回 1-5問目

投稿者: | 2020年6月28日

磁気共鳴専門技術者試験 解答 第14回 1-5問目

 

こんにちは、つよしです。

今回から第14回、1-5問目です。

12、13回の解答したので、次は11にするか14にするか迷いましたが、なんとなく14回にしました。

 

1) 静磁場が強くなると起こる現象に関する正しい記述はどれか. 2 つ選べ.

 

  1. T2 値は長くなる.
  2. 信号雑音比は大きくなる.
  3. 磁気回転比は大きくなる.
  4. ラジオ波の波長は長くなる.
  5. Magnetization transfer 効果は強くなる.

 

正解は2, 5です。

 

1のT2値は変わらない。

2はそのまま。

3の磁気回転比は変わらない。

4のラジオ波の波長は短くなります。

5のMT効果については強くなるみたいです。MT効果はT1に関係していて次のような式があります。(Ms / Mf) = (1 / (1+KT1)) Ms : MTパルスを印加した信号強度、Mf : MTパルスを印加しない通常の信号強度、K : 交換速度定数です。(Ms / Mf)がMTパルスの効果とすると、静磁場が強くなるとT1が延長して分母が大きくなります。その結果、MT効果が強くなると思われます。自信はありませんが。

 

2) 正しい記述はどれか. 2 つ選べ.

 

  1. T1 値 ≧ T2 値
  2. T2 値 > T2*値
  3. 脂肪のT1 値 > 水のT1 値
  4. 脂肪のT2 値 > 水のT2 値
  5. 大脳白質のADC > 大脳灰白質のADC

 

正解は1, 2です。

 

1のイコールは水だけです。他はT1の方が大きいです。

2はそのまま。

3の脂肪のT1値は水より短いですね。

4の脂肪のT2値は水より短いですね。

5の大脳白質のADCが0.5~0.8程度、灰白質が0.8~0.9程度で白質の方が小さいです。

 

3) NMR 信号の信号雑音比に関する正しい記述はどれか. 2 つ選べ.

 

  1. T1 値の長い試料ほど大きくなる.
  2. T2 値の長い試料ほど大きくなる.
  3. エコー時間が長くなると大きくなる.
  4. 繰り返し時間が長くなると大きくなる.
  5. 1ch あたりの受信コイルの半径が長くなると大きくなる.

 

正解は2, 4です。

 

1のT1値が長いほど回復が遅いのでSNは低下です。

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2のT2値は短いのですぐに減衰してしまいますが、それでもT2値が長い方が信号減衰が遅いのでSNは高くなると思われます。

3のTEが短いほどSNは高いです。

4のTRが長いほうがT1は回復するのでSNは高いです。

5のコイルの半径は短いほどSNは高いです。

 

4) 円筒型の全身用超電導MRI 装置において利用が困難な受信コイルはどれか.※静磁場は体軸方向

 

  1. アレイコイル
  2. サドルコイル
  3. ソレノイドコイル
  4. サーフェースコイル
  5. バードケージコイル

 

正解は3です。

ソレノイドコイルは静磁場を作るのに使用していて、同じ方向に使用するコイルは受信コイルとして使用できません。オープンMRIの垂直磁場ならば使用できます。

 

5) 受信コイルの半径をr,共鳴周波数をωとした場合,信号強度を表す関係式はどれか.※ノイズは無視する.

 

  1. 𝑟𝜔2
  2. 𝑟2𝜔2
  3. 𝑟3𝜔2
  4. √𝑟𝜔
  5. 𝜔√𝑟

 

正解はわかりませーん!

これが知りたいんだよ!という声が聞こえてきそうですが。

かなり調べたけどわかりませんでした。

わかる方、教えていただけるとありがたいです。

 

なかなか第14回手ごわいですね。

がんばって解答していきます。

 

以上です。

さようなら!

 

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カテゴリー: MRI