磁気共鳴専門技術者試験 解答 第12回 46-50問目

投稿者: | 2020年6月22日

磁気共鳴専門技術者試験 解答 第12回 46-50問目

 

こんにちは、つよしです。

今回は46-50問目です。

 

46)MRCP について正しい文章を選択して下さい。(正解3 つ)

 

  1. 肝動脈が障害陰影となる場合がある。
  2. Oddi 括約筋の影響により描出能が変化する。
  3. Rokitansli-Aschoff sinuses は良性病変である。
  4. 濃縮胆汁の場合はTE を延長すると描出能が向上する。
  5. Intraductal papillary mucinous tumor の漿液性嚢胞は拡散強調像にて高信号を示す。

 

正解は2, 3, 5です。たぶん。

 

1の肝動脈は障害陰影にならないと思います。

2, 3はそのまま。

4の濃縮胆汁はT2が短くなっているのでTE短縮です。

5はわからなかったのですが、たぶん正解かと。

 

47)Gadolinium-ethoxybenzyl-diethylenetriamine penta-aceticacid 検査について正しい文章を選択して下さい。(正解2 つ)

 

  1. 主として胆汁に排泄される。
  2. 細胞外液と肝細胞に分布する。
  3. 造影剤投与後15 分から撮像可能である。
  4. 造影効果は腎機能の程度によって変化する。
  5. 造影剤はトランスポータによって肝細胞に取り込まれる。

 

正解は2, 5です。

 

1の排泄は胆汁と尿です。

2, 5はそのまま。

3の正式には20分後から。

4は腎機能ではなく肝機能です。

 

48)正しい文章を選択して下さい。(正解2 つ)

 

  1. 類表皮嚢腫は拡散強調像で著明な低信号を示す。
  2. くも膜下出血の診断にはT2 強調像が有用である。
  3. もやもや病は頭蓋内の内頚動脈に閉塞や狭窄がみられる。
  4. 脳梗塞の虚血中心は1H-MRS でlactate の上昇を確認できる。
  5. アルテプラーゼ静注療法は発症から6 時間以内に治療可能な虚血性脳血管障害患者に対しておこなう。

 

正解は3, 4です。

 

1の類表皮嚢腫は拡散強調像で高信号です。

2のくも膜下出血はFLAIRかな。

3, 4はそのまま。

5のアルテプラーゼは4.5時間です。

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49)関係のある組み合わせを選択して下さい。(正解2つ)

 

  1. 膵癌 → T1 強調像 → 高信号
  2. 脳膿瘍 → 拡散強調像 → 高信号
  3. Dermoid cyst → T2 強調像 → Shading
  4. 急性期脊髄梗塞 → ADC-map → 低値
  5. 肝海綿状血管腫 → T2 強調像 → 低信号

 

正解は2, 4です。

 

1の膵癌はT1強調で低信号。

2, 4はそのまま。

3のDermoid cystはT2強調で高信号。

5の肝海綿状血管腫はT2 強調像で高信号。

 

50)関係のある組み合わせを選択して下さい。(正解2つ)

 

  1. 肝細胞癌 → 造影dynamic study → Corona sign
  2. 粘膜下筋腫 → T2 強調像 → Bridging vascular sign
  3. 椎骨動脈解離 → MR 血管像 → Pearl and string sign
  4. 急性期脳梗塞 → 拡散強調像 → Intra arterial signal
  5. 後十字靱帯損傷 → プロトン密度強調像 → Double PCL sign

 

正解は1, 3です。

 

1, 3はそのまま。

2のBridging vascular signは漿膜下筋腫でいいかと思います。

4のIntra arterial signalはFLAIR。

5のDouble PCL signは半月板損傷。

 

サインの問題はよくあるので過去問覚えておくといいでしょうね。

これで第12回も終わりました。かるい達成感があります。

誰かの役にたっていることにしておきます。

 

以上です。

さようなら!

 

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カテゴリー: MRI