磁気共鳴専門技術者試験 解答 第12回 46-50問目
こんにちは、つよしです。
今回は46-50問目です。
46)MRCP について正しい文章を選択して下さい。(正解3 つ)
- 肝動脈が障害陰影となる場合がある。
- Oddi 括約筋の影響により描出能が変化する。
- Rokitansli-Aschoff sinuses は良性病変である。
- 濃縮胆汁の場合はTE を延長すると描出能が向上する。
- Intraductal papillary mucinous tumor の漿液性嚢胞は拡散強調像にて高信号を示す。
正解は2, 3, 5です。たぶん。
1の肝動脈は障害陰影にならないと思います。
2, 3はそのまま。
4の濃縮胆汁はT2が短くなっているのでTE短縮です。
5はわからなかったのですが、たぶん正解かと。
47)Gadolinium-ethoxybenzyl-diethylenetriamine penta-aceticacid 検査について正しい文章を選択して下さい。(正解2 つ)
- 主として胆汁に排泄される。
- 細胞外液と肝細胞に分布する。
- 造影剤投与後15 分から撮像可能である。
- 造影効果は腎機能の程度によって変化する。
- 造影剤はトランスポータによって肝細胞に取り込まれる。
正解は2, 5です。
1の排泄は胆汁と尿です。
2, 5はそのまま。
3の正式には20分後から。
4は腎機能ではなく肝機能です。
48)正しい文章を選択して下さい。(正解2 つ)
- 類表皮嚢腫は拡散強調像で著明な低信号を示す。
- くも膜下出血の診断にはT2 強調像が有用である。
- もやもや病は頭蓋内の内頚動脈に閉塞や狭窄がみられる。
- 脳梗塞の虚血中心は1H-MRS でlactate の上昇を確認できる。
- アルテプラーゼ静注療法は発症から6 時間以内に治療可能な虚血性脳血管障害患者に対しておこなう。
正解は3, 4です。
1の類表皮嚢腫は拡散強調像で高信号です。
2のくも膜下出血はFLAIRかな。
3, 4はそのまま。
5のアルテプラーゼは4.5時間です。
49)関係のある組み合わせを選択して下さい。(正解2つ)
- 膵癌 → T1 強調像 → 高信号
- 脳膿瘍 → 拡散強調像 → 高信号
- Dermoid cyst → T2 強調像 → Shading
- 急性期脊髄梗塞 → ADC-map → 低値
- 肝海綿状血管腫 → T2 強調像 → 低信号
正解は2, 4です。
1の膵癌はT1強調で低信号。
2, 4はそのまま。
3のDermoid cystはT2強調で高信号。
5の肝海綿状血管腫はT2 強調像で高信号。
50)関係のある組み合わせを選択して下さい。(正解2つ)
- 肝細胞癌 → 造影dynamic study → Corona sign
- 粘膜下筋腫 → T2 強調像 → Bridging vascular sign
- 椎骨動脈解離 → MR 血管像 → Pearl and string sign
- 急性期脳梗塞 → 拡散強調像 → Intra arterial signal
- 後十字靱帯損傷 → プロトン密度強調像 → Double PCL sign
正解は1, 3です。
1, 3はそのまま。
2のBridging vascular signは漿膜下筋腫でいいかと思います。
4のIntra arterial signalはFLAIR。
5のDouble PCL signは半月板損傷。
サインの問題はよくあるので過去問覚えておくといいでしょうね。
これで第12回も終わりました。かるい達成感があります。
誰かの役にたっていることにしておきます。
以上です。
さようなら!