造影MRI検査を受ける方へ

投稿者: | 2018年10月16日

造影MRI検査を受ける方へ

 

こんにちは、つよしです。

今回は造影MRI検査を受ける方へ。

ご案内です。

 

前回のはじめてMRI検査を受ける方への評判がわりといいので、

造影検査を受ける方のために説明してみます。

 

まずはじめに造影という言葉の意味ですが、

造影剤という薬剤を体に注入して検査をするものです。

造影剤を用いない検査を単純検査と言います。

わりと勘違いされている方がいますが、単純と言っても簡単という意味ではありません。

造影剤を使わないという意味です。

 

漠然とした意味では造影の方が詳しくわかるなんていう説明がありますが、

実際には血流情報が得られます。

腫瘍では血流の評価がとても重要になります。

でも、いつも血流評価が必要かというとそんなことはありません。

腫瘍ではない脳梗塞やじん帯なんかには造影剤を用いても効果がありません。

そんなときは単純MRI検査で十分です。

ですので評価したい臓器によって造影するかどうかある程度決まっています。

 

まず、造影剤を使用するときは検査の前に腎臓の機能の評価が必要です。

造影剤は尿から排泄されるものがほとんどなので、

腎臓の機能が大丈夫でないと排泄されないので、検査できない場合があります。

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実はMRI用の造影剤は猛毒なのです!

それを加工して無毒化しているのですが、

腎臓の機能が悪く尿で排泄されない場合は大変な障害がでる場合があります。

ですが、腎臓の機能が大丈夫な場合はかなり安全の造影剤になります。

その後、実際の検査です。

脳などのように呼吸で動かない臓器の場合は造影検査でも寝ておくだけです。

動かないように。

ただ、造影剤を使用する前に単純検査をする場合が多いので検査時間は単純検査より長くなります。

造影剤を注入してもCT検査の造影剤とは異なり熱くなったりしません。

ですので、そんなに心配いりません。

 

腹部などの呼吸で動く臓器の場合は、呼吸停止下での検査になります。

この場合息を止めるときは毎回同じように呼吸停止することが大切です。

そうでないと、設定した場所から臓器がずれてしまいますからね。

 

呼吸停止の方法は息をはいてとめる方がおおいと思います。

施設によって変わりますが。

その時、たくさん息をはく必要はありません。

毎回同じように息を止めることが最も大切です。

 

とっても特殊なのが乳房の検査です。

うつぶせに寝て乳房が下垂するような状態にして検査する場合が多いです。

その理由は呼吸で乳房の位置が動かないようにするためです。

呼吸停止のもとで検査をすると、撮影している時間を短くしなければいけません。

そうすると、細かい画像を撮ることができません。

乳房の場合細かい腫瘍まで発見したいので、

うつぶせに寝てもらって呼吸停止せず普通の呼吸のまま検査します。

うつぶせに寝ると呼吸していても案外乳房はうごきません。

検査時間は長いので乳房検査は結構きついと思います。

そのかわりうつぶせ寝て造影剤を使用することで、

かなり小さい腫瘍まで発見することができます。

 

ということで造影MRI検査についてまとめてみました。

検査しなくていいのが一番ですが、

もしも検査を受けるようになったら参考にしてください!

 

以上です。

さようなら!

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カテゴリー: MRI