MRI 頭部DWIの位相方向がAPの理由
DWI以外の頭部横断像では、位相方向をRLにしていることが多いです。
理由は、長方形FOVを使いたいからですね。
長方形FOVとは位相方向のデータを少なくして、撮像時間を短縮する方法です。
データ量が減少するので、SNも低下しますが。
人間の頭部は、だいたいRL方向のほうが短いので、
位相方向もRLにして撮像時間を短縮しています。
しかし、DWIに関しては位相方向をAPにしているはずです。
データ量が多くなり、ゆがみが増大するのに。
これは、左右対称にゆがんだ方が、観察しやすいからですね。
位相方向をRLにしたほうが、データ量は少なくゆがみを減少できますが、
左右非対称にゆがむと観察しにくいからですね。
DWIの位相方向は、体部では腕の折り返し防止とAP方向の方が体厚は短いのでAP方向に、頭部では、均等にゆがませるためにAP方向に。
まとめると、横断像ではAP方向に設定すればいいのです。