MRI 実験 3 SENSEとCSの比較

投稿者: | 2023年2月6日

こんにちは、つよしです。

 

今回はSENSEとCSの比較です。

CSは使えるようになりましたが、SENSEとの比較をしておくべきでしょう。

 

SENSEとCSの違いはデータの収集方法です。

 

SENSEは直線的に位相エンコードを間引きます。

それに対してCSはk-spaceの中心を密、辺縁を疎に位相エンコードを間引きます。

 

このため作成される画像が違ってくるのです。

では2D収集で画像を比較していきます。

 

装置はIngenia 3.0T R.5.7 Troso coil使用。

TR : 3,500ms, TE : 80ms, 0.6×0.6×5mm。

 

1  SENSE : 1 , 2:02

これがリファレンス。

 

2  CS : 1, 2:02

まったく同じ画像のように見えますが、SNがSENSE1より高い気がします。

 

3  SENSE : 2 , 1:03

折り返しアーチファクトが出現。SNが低下しています。

 

4  CS : 2 , 1:03

折り返しアーチファクトがまったくわかりません。SNの低下もほとんどわかりません。

これがCSの実力ですね。すばらしい。

 

5  SENSE : 3 , 0:42

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折り返しアーチファクトがひどい。SN低下もはげしい。

 

6  CS : 3 , 0:42

折り返しアーチファクトはほぼありません。SNが軽度低下。

 

7  SENSE : 4 , 0:31

SENSE 3からさらに悪い傾向が加速しています。

 

8  CS : 4 , 0:31

こちらも折り返しアーチファクトは目立ちません。SNが低下したかなという程度。

 

倍速を増やすほどSENSEとCSの違いは大きくなっています。

今回の条件ではSENSEは2くらいまでですが、CSは3でも使えそう。

 

2分の撮像時間が40秒まで短縮できたりするのです。

これが近代の画像再構成技術なのですね。

 

ちなみに2Dでは撮像時間はSENSEとCSは同じですが、3Dでは間引き方が異なるので撮像時間もかわってきます。

 

まとめ

 

CSは今までのSENSEと比較して高いリダクションファクターが使うことができる。

 

SENSEは倍速を上げたときの画像劣化ははげしいがCSでは画像劣化がそうでもない。

また、同じリダクションファクターならCSの方がSNは高そう。

 

以上です。

さようなら!

 

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カテゴリー: MRI