こんにちは、つよしです。
今回はSENSEとCSの比較です。
CSは使えるようになりましたが、SENSEとの比較をしておくべきでしょう。
SENSEとCSの違いはデータの収集方法です。
SENSEは直線的に位相エンコードを間引きます。
それに対してCSはk-spaceの中心を密、辺縁を疎に位相エンコードを間引きます。
このため作成される画像が違ってくるのです。
では2D収集で画像を比較していきます。
装置はIngenia 3.0T R.5.7 Troso coil使用。
TR : 3,500ms, TE : 80ms, 0.6×0.6×5mm。
1 SENSE : 1 , 2:02
これがリファレンス。
2 CS : 1, 2:02
まったく同じ画像のように見えますが、SNがSENSE1より高い気がします。
3 SENSE : 2 , 1:03
折り返しアーチファクトが出現。SNが低下しています。
4 CS : 2 , 1:03
折り返しアーチファクトがまったくわかりません。SNの低下もほとんどわかりません。
これがCSの実力ですね。すばらしい。
5 SENSE : 3 , 0:42
折り返しアーチファクトがひどい。SN低下もはげしい。
6 CS : 3 , 0:42
折り返しアーチファクトはほぼありません。SNが軽度低下。
7 SENSE : 4 , 0:31
SENSE 3からさらに悪い傾向が加速しています。
8 CS : 4 , 0:31
こちらも折り返しアーチファクトは目立ちません。SNが低下したかなという程度。
倍速を増やすほどSENSEとCSの違いは大きくなっています。
今回の条件ではSENSEは2くらいまでですが、CSは3でも使えそう。
2分の撮像時間が40秒まで短縮できたりするのです。
これが近代の画像再構成技術なのですね。
ちなみに2Dでは撮像時間はSENSEとCSは同じですが、3Dでは間引き方が異なるので撮像時間もかわってきます。
まとめ
CSは今までのSENSEと比較して高いリダクションファクターが使うことができる。
SENSEは倍速を上げたときの画像劣化ははげしいがCSでは画像劣化がそうでもない。
また、同じリダクションファクターならCSの方がSNは高そう。
以上です。
さようなら!