こんにちは、つよしです。
2021年3月に4回目の改定となった「MRI応用自在第4版」が発売されましたね。
一応、仕事としてMRIを使用している者としては読んでおかないといけません。
MRI応用自在は第2版から読んでいますが、最新の知見がわかりやすく解説してあります。
今回は116名の著者が執筆されているそうです。
500ページを超える内容で、新しい技術に関することが満載です。
一通り目を通しましたが、最新のMRIは難しくなったなあと実感します。
昔のMRIは車で言えばマニュアル感が強いものでした。
使用する人の創意工夫で新しい撮像ができたりしました。
現在のMRIはかなりオートな感じですね。
人の介入できる部分が少なくなり、装置側でうまくやります。
みたいな感じですね。
今の方がさまざまな画像が撮像できるようになりましたが、
昔の方がよかったなあなんて思ってしまいます。
でも、昔を懐かしく思っても仕方ありません。
装置が進化して人が操作する部分が減るのはありがたいことですからね。
さて、「MRI応用自在第4版」の内容は臨床というより、撮像技術の解説書と言えます。
MRIを撮像する者としては必読です。
圧縮センシングや深層学習など近年盛んな技術について書いてあります。
この本を読めば一通りMRIの最新技術について知ることができます。
ただ、「MRI応用自在第3版」と同じ内容もあります。
第3版が発売されたのが2013年ですのでそれからの7年分のMRIの最新技術が網羅されているので買う価値はあると思います。
タイトルが応用自在なので、基礎的な内容はほとんどありません。
詳しく基礎的な内容が知りたい方は別の本がいいでしょう。
本書はMRIの基礎的なことを学んだあとに読む本と言えます。
この「MRI応用自在第4版」読んだあとに得た知識を、自分の使用しているMRIで使ってみようなんて思うのですけど、なかなか難しいです。
というのも最新の技術だけに最新の装置でないとできないことが多いからです。
また、メーカー依存技術がほとんどですので、使用しているMRIメーカーが異なるとそもそも無理な技術もあります。
そこが昔のMRIと異なりさみしいところではあります。
とは言え、「MRI応用自在第4版」は116名の著者の方の熱い思いが伝わる書籍となっています。
熱い思いだけに、本も厚いので一読の価値があると思います。
以上です。
さようなら!