磁気共鳴専門技術者試験 解答 第11回 28-31, 34問目

投稿者: | 2020年10月4日

こんにちは、つよしです。

今回は第11回 28-31, 34問目です。32, 33は公開されていないようです。

28) MRI画像のアーチファクトについて正しい文章を選択してください. (正解3つ) 

1. フローアーチファクトが出る間隔は,TEに依存する.     

2. フローアーチファクトは,位相エンコード方向に出やすい.

3. 折り返しアーチファクトは,周波数エンコード方向にも出現する.

4. トランケーションアーチファクトは,バンド幅を狭くすると軽減する.

5.ケミカルシフトアートファクトは,脂肪信号が傾斜磁場の高い方へシフトする.

正解は2, 3, 4です。

1のフローアーチファクトの出る間隔は(TR)(位相エンコード数)(加算) / (動きの間隔) なのでTEは関係ありません。

3の周波数エンコード方向の折り返しアーチファクトは画像では出ませんが、原理上でます。周波数はエンコードのオーバーサンプリングは時間がかからないので自動で行われています。

4のトランケーションアーチファクトは受信バンド幅を狭い方が、サンプリング時間が長いのでデータが正確になり軽減します。

5のケミカルシフトアーチファクトは脂肪信号が傾斜磁場の低い方へシフトします。脂肪のケミカルシフトが3.5ppm水より小さいからですね。

29) クエンチに関する正しい記述を選んでください.(正解3つ)

1.クエンチを起こした場合は真っ先に酸素濃度をチェックする.

2.マグネットの緊急減磁装置のスイッチを押した時のみ発生する.  

3.故意にクエンチを起こす場合は事前に消防署に連絡する必要がある.

4.クエンチが発生すると, 液体ヘリウムは体積が100倍のヘリウムガスになる.  

5.マグネット内部の静磁場コイルが超電導状態から常電導状態へ遷移する現象である.

正解は1, 3, 5です。

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4のクエンチで液体ヘリウムは770倍のヘリウムガスになります。

30)医療デバイスを植込んだ患者および医療従事者に対する対応について正しい説明を選択してください.(正解3つ)

1.保温下着による発熱は発汗が主たる原因である.

2.銅線を巻いた避妊リングは発熱の危険性がある. 

3.医療従事者はコンタクトレンズをしないほうがよい.

4.条件付MRI検査可能人工内耳の最大の危険性はトルクである. 

5.心臓ペースメーカ植込み者は漏洩磁場のある操作室には入室できない.

正解は2, 4, 5です。

1の保温下着は発汗も原因ですが主たるものではないと思います。

4の人工内耳は磁石が回転するのが問題でありそれがトルクということです。

31)ペースメーカ植込み患者のMRI検査を実施する場合, 生体モニタにて連続的に心拍を監視することが義務付けられている.これに関して, 検査中に最も気をつける必要のがある現象を以下から選んでください.(正解1つ)

1.ペーシング閾値

2.マグネットモード

3.オーバセンシング

4.予期しない神経刺激

5.ペースメーカリセット

正解は3です。

オーバーセンシングは本来感知してはいけない信号を感知して自己脈と誤認することで、その間ペーシングが行われないことです。

34) 一般的な血管走行について正しい文章を選択してください.(正解2つ)

1. 腓骨動脈は前脛骨動脈から分岐する.

2. 左腎動脈は右腎動脈に比べてやや長い.

3. 大腿骨頭に分布する動脈は大腿骨頭窩動脈のみである.  

4. 肝門部では,腹側から背側に向かって肝・肝動脈・門脈の順に並んでいる. 

5. 上腸間膜動脈は膵臓の背側を通り,十二指腸水平部の前面を越えて下行する. 

正解は4, 5です。

1の腓骨動脈は膝窩動脈から分岐です。

2の腎動脈は大動脈の位置的に右腎動脈のほうが長くなります。

先日、認定試験はおわりましたが、次もあるのでその方たちのために続けていきます。

以上です。

さようなら!

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カテゴリー: MRI