磁気共鳴専門技術者試験 解答 第11回 19, 20, 23, 24, 26問目

投稿者: | 2020年9月28日

こんにちは、つよしです。

今回も写真がないので途中とんで11回19, 20, 23, 24, 26問目です。

19) ガドキセト酸ナトリウム注射液(EOB・プリモビスト)について正しい記述を選択して下さい.(正解2つ)

1.臨床における通常投与量は0.1mmol/kgである.

2.血漿中のR1はGd-DTPA造影剤の約1/2倍である.

3.健常人は造影剤の約4割は糞中から排泄される.

4.投与後1分程度より肝臓の細網内皮系細胞に取り込まれはじめる.

5.NSF(腎性全身性線維症)に対してGd-DTPA造影剤と同様の取扱いを行う必要がある.

正解は3, 5です。

1の投与量は0.1mL / kgです。

2の血漿中のR1はGd-DTPAの1.7倍程度です。

4の肝臓細網内皮系はSPIOですね。

20) ω0 = ɤΒ0で表される関係について,正しい記述を選択してください.(正解3つ)

1.ラーモア方程式とよばれる.

2.ɤ は静磁場強度によって異なる値を持つ.  

3.Β0は磁束密度を表し,単位はWb/m2である.

4.ɤ は磁気回転比と呼ばれる比例定数である.

5.ω0は角振動数を表し,単位は1/rad.である.

正解は1, 3, 4です。

2のɤは核種によって異なる値です。

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3のWb / m2 = Tですね。

5のω0の単位はrad / sです。

23)月経周期におけるMRI画像の表記について正しいものを選んでください.(正解2つ)

1.月経期は子宮筋層の収縮が信号強度に強く影響する.      

2.排卵前期はjunctional zoneの蠕動の影響が少ない.

3.排卵前期は子宮筋層厚と子宮内膜の範囲が減少する.

4.黄体期は子宮筋層と子宮内膜ともに信号強度が高くなる.

5.卵胞期と排卵前期の間はjunctional zoneの範囲に著明な変化はない.

正解は1しかわかりませんでした。ごめんなさい。

24) MRスペクトロスコピー(MRS)について,正しい記述を選択して下さい.(正解2つ)

1.Cr(クレアチン)は病的な状態に敏感である.

2.Lactateはエネルギーの代謝障害が起こると低下する.

3.Cho(コリン)は細胞増殖や破壊の亢進が起こると上昇する.

4.NAA(N-acetyl-aspartate)は神経細胞障害や発達障害が起こると上昇する.

5.ppm(parts per million)表記は化学シフトの差が静磁場強度に依存しない普遍的な値となる.

正解は3, 5です。

1のCrは神経細胞があるとピークがある程度保たれるようです。神経細胞がない場合は低下します。病変によって異なります。

2のLactateは代謝障害で上昇です。

4のNAAは低下です。

26)添付文書への記載内容と解釈について正しい説明を選択してください.(正解2つ)

1.添付文書はいかなる場合も逸脱は許されない.

2.体内金属などのチェックは医療従事者が実施しなければならない.

3.静磁場内の磁場勾配(gauss/cm:mT/m)は測定位置によって異なる.

4.高周波磁場強度においてB1+rmsで標記すると撮像条件は厳しく制限される.

5.条件付MRI対応脳深部刺激装置植込み者のMRI実施時には,主治医の立会いは不要である.

正解は2 ,5です。たぶん。

1のいかなる場合というのは違うのではないかと。

3の磁場勾配は線形な磁場なので一定だと思います。

4のB1+rmsは条件の緩和のために導入された概念です。

今回は難しかったですね。

以上です。

さようなら!

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カテゴリー: MRI