磁気共鳴専門技術者試験 解答 第12回 21-25問目

投稿者: | 2020年5月25日

磁気共鳴専門技術者試験 解答 第12回 21-25問目

 

こんにちは、つよしです。

今回は21-25問目です。

 

21)EPI 型DWI の歪みに強く影響を与えるパラメータを選択して下さい。

(正解3 つ)

 

  1. FOV
  2. b-value
  3. ショット数
  4. 位相マトリクスサイズ
  5. パラレルイメージングのリダクションファクタ

 

正解は1, 3, 5かな。

EPIの歪みは位相エンコードに強く関係しています。ですので位相エンコード回数を減らすようにすればいいと思います。

 

1のFOVは位相エンコード数には関係しませんが、FOVが大きい方がEPIの歪みは小さいはずです。

これはFOVが大きいほど位相エンコード傾斜磁場が小さくなり、その分、

位相差が小さくなるからではないかと推測します。自信はありませんが。

 

2のb-valueは関係ありません。感覚的にb-value大きい方が歪む気がします。

ですが、これはb-valueのせいではありません。マトリックス数、FOVなどによるものです。

 

3のショット数は位相エンコードがきれるので、ショット数を増やすほど歪みは減ります。

 

4の位相マトリクスサイズも正解な気がするのですが。

同じFOVなら位相マトリクスが大きいほうが、位相エンコード数が少なくなるし。

もしくは同じ位相マトリクスでサイズだけ大きくしたら、FOVが変わるのでこれも歪みに影響を与えると思うのですが。わかる方連絡を。

 

5はそのまま。

 

22)図はgradient echo 型T1 強調像である。図中の矢印が示すアーチファクトについて正しい文章を選択して下さい。(正解3 つ)

 

  1. 画像上の左右方向が周波数方向である。
  2. B はA より撮像時間が短いと考えられる。
  3. アーチファクトの間隔は心拍数が高いほど狭くなる。
  4. プレサチュレーションパルスを用いると防ぐことができる。
  5. アーチファクトの間隔は位相エンコードステップ数に依存する。

 

正解は1, 4, 5です。

 

1はそのまま。動きのアーチファクトは位相エンコード方向のみです。

 

2のゴースト間隔は((TR)×(位相エンコード数)×(加算)) / 運動周期で表されます。

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この場合Bの方がゴースト間隔が大きいので分子が大きいということになり、

((TR)×(位相エンコード数)×(加算))の項が大きくなって撮像時間は長いということになります。

 

3の心拍数は高いほど運動周期は小さくなり分母が小さくなるのでゴースト間隔は広くなります。

 

4と5はそのまま。

 

23)磁化率アーチファクトについて正しい文章を選択して下さい。(正解2 つ)

 

  1. TE を短くすると軽減できる。
  2. スピン-スピン緩和による位相分散が原因である。
  3. ボクセルサイズを大きくすると軽減することができる。
  4. Gradient echo 法よりspin echo 法のほうが顕著に発生する。
  5. チタン合金はコバルト・クロム合金よりアーチファクトの影響が少ない。

 

正解は1, 5です。

1のTEはそのままです。

2のスピン-スピン緩和はプロトンとプロトンの関係を示していると思います。

 

3のボクセルサイズは小さいほど信号変化が小さくなり、磁化率アーチファクトは軽減できます。

 

4のGREの方がSEより顕著です。

 

5はそのまま。

 

24)図中の矢印に示す縞様のアーチファクトについて正しい文章を選択して下さい。(正解2 つ)

 

  1. 受信バンド幅を広げると改善できる。
  2. マトリクスサイズを増やすと改善できる。
  3. ソーベルフィルタを用いると改善できる。
  4. Zero fill interpolationを用いると改善できる。
  5. フーリエ変換におけるサンプリング数が有限であることに起因する。

正解は2, 5です。

打ち切りアーチファクトに関する問題です。

これはマトリクス数が少ないことに起因します。

 

1の受信バンド幅は関係なし。

 

2は正解と思いますが、マトリクスサイズではなくマトリクス数ですね。

 

3のソーベルフィルタは知らなかったのですが、

画像の輪郭を検出するフィルタのようで関係なし。

 

4のゼロフィルをしても見た目が変わるだけです。

 

5はそのまま。

 

25)Balanced SSFP シーケンスについて正しい文章を選択して下さい。(正解3 つ)

 

  1. Gd 造影剤により造影効果を示す。
  2. リワインダー傾斜磁場を必要とするシーケンスである。
  3. 図中の矢印に示すアーチファクトの間隔はTR に依存する。
  4. 図中の矢印に示すアーチファクト対策としてスポイリングが有効である。
  5. 図中の矢印に示すアーチファクトは、TR 間の位相オフセットが±π/2 になると顕著になる。

正解は1, 2, 3です。たぶん。

 

1のBalancedのコントラストはT2 / T1に依存するので造影効果はあります。例えば単純のBalancedで低信号の物質が造影剤がはいることにより、T1が小さくなって造影効果が表れます。

 

2, 3はそのまま。

 

4のBalancedでスポイリングをしたらBalancedにならないです。

 

5はわかりません。±π/ 2のときに顕著になることはないと思いますが。

 

なんか今回、難しいですね。

自信がありませんので、指摘や訂正がある場合は連絡していただけると助かります。

やっぱりこれ解説つけるの大変です。

もし、これを参考にして試験合格したら、

ありがとうのメッセージを送ってください。

もしくは、ご飯ごちそうしてください!

 

以上です。

さようなら!

 

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カテゴリー: MRI