磁気共鳴専門技術者試験 解答 第13回 29-31問目
こんにちは、つよしです。
今回も3問いきます!
まずは第29問目。JIS規格についてです。
29) JISZ4952:2012 (IEC62464-1:2007)「磁気共鳴診断装置 第1 部 基本画質パラメータの決定方法」に規定されているのはどれか.(正解3 つ)
1. 比吸収率(SAR)
2. 2 次元幾何学的歪
3. ゴーストアーチファクト
4. 末信号比ノイズ(SNR)
5. 梢神経刺激(PNS)閾値レベル
正解は2、3、4です。
基本パラメータとして規定されているのは、SNR、均一性、2次元スライス厚およびスライスプロファイル、2次元幾何学的歪、空間分解能、ゴーストアーチファクトとなっています。
第30問目
dB/dt、スルーレートの問題です。
30) 下図は傾斜磁場(赤線)とdB/dt(磁場の時間変化率,青線)の波形である.傾斜磁場強度10mT/m,実効刺激持続時間(立上り時間)0.1ms とした場合,dB/dt およびSR(スリューレート)を求めた時の適切な組合せはどれか.ただしdB/dt は磁場中心から0.2m の位置で算出する.
1. dB/dt:100T/s SR:100T/m/s
2. dB/dt: 20T/s SR:200T/m/s
3. dB/dt: 40T/s SR:100T/m/s
4. dB/dt: 20T/s SR:100T/m/s
5. dB/dt: 20T/s SR: 20T/m/s
正解は4です。
まずはdB/dtです。
単位はT/sです。0.2mのところで計算します。
傾斜磁場強度10mT/mということは0.2mの位置では、
2mT変化していることになります。
よって2mT/0.1ms=20T/sです。
つまりdB/dtは位置によって変化します。
つぎにスルーレート。
これは傾斜磁場強度mT/mを時間で割ったものですので、
10mT/m÷0.1ms=100T/m/sです。
これで大丈夫と思います。
第31問目
条件付きペースメーカーについてです。
31) 条件付きMRI 対応ペースメーカを植込んだ患者のMRI 検査を実施するための要件に関する正しい記述はどれか.(正解2 つ)
1. 磁気共鳴専門技術者でないと実施できない.
2. 呼吸停止のシーケンスを撮像してはならない.
3. 検査時は生体モニタを装着しなければならない.
4. 所定の研修を受講していなければ実施できない.
5. ペースメーカのMRI 対応モードは自己脈より長く設定する.
正解は3、4です。
これはそのままですね。
計算問題おもしろいですね。
以上です。
さようなら!