こんにちは、つよしです。
B&W「805 D4」を買ったときのキャンペーン品としてもらえる、オーディオクエストのスピーカーケーブル「ROCKET 88」が届きました。
感想から言うと、高級スピーカーケーブルの実力はスゴイ!です。
「パワフルかつ高解像度」です。
音量を上げたかのように力強く、そしてこれまでに経験したことのない高解像度です。
4か月くらい前にスピーカーケーブルをベルデンの「9497」からオーディオクエストの「Q2」に替えたときも、かなりの衝撃でした。
しかし、今回の「ROCKET 88」は想像を上回っていました。
アンプとかDACとかいろいろ替えてきましたが、スピーカーケーブルにお金を投入することも正解だということがわかりました。
まあ、今回は「805 D4」のおまけなので無料でしたが。
まずは箱がすごい。
なぜここまで大きいの?というくらい大きい。
先日、オーディオクエストの同軸デジタルケーブル「Cinnamon」が届いたときは、私の思う常識的な箱の大きさでした。
それが「ROCKET 88」になるとぜんぜん違う。開ける前からスピーカーケーブルの迫力が伝わってくるようです。
そして、箱を開けると持ち運びができるようなバッグが入っていました。
「そのバッグいる?」と思いましたが、高級感を出すためでしょうか。
バッグを開けるとケーブルが出てきます。
すごい迫力です。たいへんきれいに収まっています。
端子がていねいにカバーされています。
気になるのがこの部品。

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DBSという、オーディオクエストの高級ケーブルについている装置です。
以前からオーディオクエストの高級ケーブルを見るたびにDBSが気になっていましたが、
持っていなかったので調べることはありませんでした。
でも、今度は所有することになったので調べてみると…
DBSは「Dielectric-Bias System(誘電体バイアス・システム)」の略で、ケーブルの性能を向上させるための独自技術だそうです。
DBSユニット(ケーブルに付属する小さな箱)には、小型のアルカリ電池(「ROCKET 88」は72V)が内蔵されています。
この電池からの直流電圧は、信号導体ではなく、その周囲にある絶縁体に専用の導体を介して印加されます。
ケーブルの絶縁体は、電気信号が流れるとエネルギーを蓄積し、解放する際にノイズや歪みを発生させる「誘電損失」という現象を起こします。
DBSは、この絶縁体を一定の高い直流電圧で飽和させ、恒常的に「バイアス」をかけることで、絶縁体の持つ電気的特性を安定させます。
絶縁体の不安定な挙動が抑制されるため、誘電ノイズが最小限に抑えられるそうです。
これにより、音楽の背景がより静まり、解像度や透明度が大幅に向上し、音楽の存在感が自然に高まるとのことです。
この箱にはボタンがあって、押すと動作するのかと思っていましたが、実際には電池残量を確認するためのものでした。
つまり、ケーブルにつけておくだけで常時稼働しているということです。電池は7年くらいもつそうなので、当面はそのまま使えます。
このDBS技術は、オーディオクエストが2006年に特許を取得しているようです。
そのため、他のケーブルメーカーの製品にはついていないのですね。
端子はアンプ側がシングル、スピーカー側がバイワイヤリングになっています。
バナナプラグも高級感があります。
欠点としては、ケーブルが太く、DBSの箱がついているため、「805 D4」のスタンド内に収まらなくなったことです。
スピーカーケーブルは見えないほうが好ましいですが、びっくりするほど音が良くなったので、これはこれで許せます。
それにしても、スピーカーケーブルでここまで変わるとは。
「激変」という言葉がぴったりです。
ただ、「ROCKET 88」は3mで20万円を超えるようです。
私の場合、キャンペーン品でもらえなければ絶対に買えない価格です。
「805 D4」を買うきっかけになったのがこのキャンペーンだったので、思い切って「805 D4」を買ってよかった。
日常では経験できないランクのスピーカーケーブルを体験できました。
以上です。
さようなら!