MRI FSE

投稿者: | 2017年3月6日
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MRI FSE

 

FSEfast spin echoの略です。

turbo spin echo(TSE)と呼ばれることもあります。

SEに比べて速いってことですね。

 

どのように速くするかというと、

SEでは90°-180°パルスのあとでエコーを1つ取得します。

1TR間に1エコーです。

 

FSEでは90°-180°パルスのあとに180°パルスを複数印加し、

その回数分だけエコーを取得します。

1TR間に180°パルス分だけエコーを取得します。

この180°パルスをリフォーカスパルスと呼び、

180°パルスと決まっているわけではありません。

 

このパルスの数をecho train length(ETL)と呼び、

ETLの数だけ撮像時間が短縮されます。

たとえば、ETL : 8ならばSEに比べ1/8に撮像時間が短縮されます。

魔法みたいですね!

 

たくさんのETLから設定したいコントラストのTEk空間の中心に充填します。

このTEを実効TEと呼びます。

通常、sequentiallinearと呼ばれるk空間の端から順にデータを充填する方法では、

ETLの真ん中が実効TEになります。

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ETL9ならば5番目のTEETL15なら8番目のTEです。

 

ETLを増やせば増やすほど撮像時間は短縮しますが、

その分トレードオフもたくさんあります。

 

1. 画像のボケ

複数のTEからなるデータで画像を作成するのでボケてしまいます。

対策はETLを減らすことです。

 

2. コントラスト低下

例えば、肝臓においてSET2強調だとあわい高信号(ややT2値が長い)になるはずなのに、

実効TEより長いTEが多いせいでコントラストが低下し見えにくくなります。

 

3. 熱量の増加

リフォーカスパルスを短時間に連発するので、

体に与えるエネルギーが高くなり熱くなってしまいます。

 

特に、3Tで顕著です。

対策は、リフォーカスパルスを180°より少なくして与えるエネルギーを少なくします。

 

4. 脂肪の高信号化

MT効果やJカップリングの影響から脂肪が高信号になります。

MT効果やJカップリングって何ってなりますが、ここは詳しく知らなくてもいいかもです。

脂肪と水の区別がつきにくいので、脂肪抑制をすることもあります。

 

きっちりT2強調の画像がほしいときはETL79で、

高速に画像を取得したいときはETL1530くらいでしょうか。

 

腫瘍のちゃんとしたT2強調がほしいときは、ETLを少なく。

存在診断や浮腫や炎症があるのがわかればいいときは、ETLを多くですね。

 

T2強調では、TRを長くすればコントラストやリフォーカスパルスから由来する熱の問題を解決する方向になります。

ですが、FSET1強調を撮像する場合は、

TRを長く設定できないので問題解決は難しくなります。

 

T1強調、T2強調ともに高信号で脂肪か血腫か区別がつきにくい場合、

T1強調の脂肪抑制を追加するのがおすすめです。

 

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カテゴリー: MRI

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