TE
TEはecho timeですね。
励起パルスから信号を収集するまでの時間です。
簡単におわりました。簡単すぎましたね。
TEを短くするか、長くするかでT1やT2強調を決めます。
TEを短くすると、T1もしくはプロトン密度強調に、TEを長くするとT2強調になります。
T1強調であればTEを短くすればいいです。
それでは、どの程度でTEが長いといえるのか?
それはSEとGREで変わります。
SEであればTE80~120ms程度です。
GREであればTE30ms程度でもT2*強調になります。
SEではTRが長くflip angleも90°とわかりやすいのですが、
GREではTRが短く、flip angleが小さいので複雑になります。
MRIを理解する上では、GREをしっかり理解することがひとつの到達点になると思います。
実際は、T1強調でも少し長めのTEとかT2強調でも短めのTEに設定します。
その理由は対象物のコントラストをつけたいからですね。
たとえば、脊髄のT2強調では脳脊髄液をしっかり高信号にしたいのでTE120msにしたり、
肝臓では腫瘍の微妙なT2の差をつけたいので、TE80msにしたりします。
理解できました?