磁気共鳴専門技術者試験 解答 第14回 1-5問目
こんにちは、つよしです。
今回から第14回、1-5問目です。
12、13回の解答したので、次は11にするか14にするか迷いましたが、なんとなく14回にしました。
1) 静磁場が強くなると起こる現象に関する正しい記述はどれか. 2 つ選べ.
- T2 値は長くなる.
- 信号雑音比は大きくなる.
- 磁気回転比は大きくなる.
- ラジオ波の波長は長くなる.
- Magnetization transfer 効果は強くなる.
正解は2, 5です。
1のT2値は変わらない。
2はそのまま。
3の磁気回転比は変わらない。
4のラジオ波の波長は短くなります。
5のMT効果については強くなるみたいです。MT効果はT1に関係していて次のような式があります。(Ms / Mf) = (1 / (1+KT1)) Ms : MTパルスを印加した信号強度、Mf : MTパルスを印加しない通常の信号強度、K : 交換速度定数です。(Ms / Mf)がMTパルスの効果とすると、静磁場が強くなるとT1が延長して分母が大きくなります。その結果、MT効果が強くなると思われます。自信はありませんが。
2) 正しい記述はどれか. 2 つ選べ.
- T1 値 ≧ T2 値
- T2 値 > T2*値
- 脂肪のT1 値 > 水のT1 値
- 脂肪のT2 値 > 水のT2 値
- 大脳白質のADC > 大脳灰白質のADC
正解は1, 2です。
1のイコールは水だけです。他はT1の方が大きいです。
2はそのまま。
3の脂肪のT1値は水より短いですね。
4の脂肪のT2値は水より短いですね。
5の大脳白質のADCが0.5~0.8程度、灰白質が0.8~0.9程度で白質の方が小さいです。
3) NMR 信号の信号雑音比に関する正しい記述はどれか. 2 つ選べ.
- T1 値の長い試料ほど大きくなる.
- T2 値の長い試料ほど大きくなる.
- エコー時間が長くなると大きくなる.
- 繰り返し時間が長くなると大きくなる.
- 1ch あたりの受信コイルの半径が長くなると大きくなる.
正解は2, 4です。
1のT1値が長いほど回復が遅いのでSNは低下です。
2のT2値は短いのですぐに減衰してしまいますが、それでもT2値が長い方が信号減衰が遅いのでSNは高くなると思われます。
3のTEが短いほどSNは高いです。
4のTRが長いほうがT1は回復するのでSNは高いです。
5のコイルの半径は短いほどSNは高いです。
4) 円筒型の全身用超電導MRI 装置において利用が困難な受信コイルはどれか.※静磁場は体軸方向
- アレイコイル
- サドルコイル
- ソレノイドコイル
- サーフェースコイル
- バードケージコイル
正解は3です。
ソレノイドコイルは静磁場を作るのに使用していて、同じ方向に使用するコイルは受信コイルとして使用できません。オープンMRIの垂直磁場ならば使用できます。
5) 受信コイルの半径をr,共鳴周波数をωとした場合,信号強度を表す関係式はどれか.※ノイズは無視する.
- 𝑟𝜔2
- 𝑟2𝜔2
- 𝑟3𝜔2
- √𝑟𝜔
- 𝜔√𝑟
正解はわかりませーん!
これが知りたいんだよ!という声が聞こえてきそうですが。
かなり調べたけどわかりませんでした。
わかる方、教えていただけるとありがたいです。
なかなか第14回手ごわいですね。
がんばって解答していきます。
以上です。
さようなら!