磁気共鳴専門技術者試験 解答 第12回 41-45問目

投稿者: | 2020年6月14日

磁気共鳴専門技術者試験 解答 第12回 41-45問目

 

こんにちは、つよしです。

今回は41-45問目です。

 

41)腎臓について正しい文章を選択して下さい。(正解2つ)

 

  1. 尿管は総腸骨動脈と交叉する
  2. 腎動脈に狭窄が生じると低血圧になる
  3. 尿は腎盂→腎杯→尿管の順に排出される。
  4. 左右の腎臓の下部が繋がったものを馬蹄腎という。
  5. 腎門部は前方から腎動脈、腎静脈、尿管の順に並ぶ。

 

正解は1, 4です。

1, 4はそのまま。

2の腎動脈狭窄は高血圧です。

3は腎杯→腎盂→尿管の順です。

5は順番には並んでいないかと。

 

42)膝軟骨MRI 検査について正しい文章を選択して下さい。(正解3 つ)

 

  1. T2 mapping は軟骨損傷を早期発見することができる。
  2. 拡散強調画像は軟骨損傷を早期発見することができる。
  3. 軟骨は3 層構造(表層、中間層、深層)から構成される。
  4. T1ρ mapping は軟骨組織内のプロテオグリカンを反映する。
  5. dGEMRIC(gadolinium-enhanced MRI of cartilage)は通常の2 倍量の造影剤を使用する。

 

正解は1, 4, 5です。

1, 4はそのまま。

5は正しいらしいです。

2の拡散強調は軟骨損傷には向いてないでしょう。

3の軟骨は4層構造です(表層、中間層、深層、石灰化層)。

 

43)心臓MRI 検査について正しい文章を選択して下さい。(正解2 つ)

 

  1. 心筋perfusion 検査はガドリニウム造影剤のT2*短縮効果を利用する。
  2. Phase-sensitive inversion recovery(PSIR)法はTI の設定に注意を払う。
  3. 心筋タギング法は選択的励起パルス(SPAMM パルス)を用いてシネ撮像をおこなう。
  4. プロスペクティブ心電図同期シネ撮像法はフラッシュアーチファクトが発生する。
  1. Double-inversion recovery 法を用いたblack blood 法は2つの非選択的inversion pulse を用いて血液信号を抑制する。

 

正解は3, 4です。

 

3, 4はそのまま。

1の心筋perfusionはT1短縮効果です。

2のPSIRはTIの設定を気にしないでいいところが特徴です。

5は1つの非選択と1つの選択的inversion pulseですね。

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44)前立腺のMRI 所見について正しい文章を選択して下さい。(正解2つ)

 

  1. 前立腺癌は拡散強調像で高信号を示す。
  2. 正常な辺縁域はT2 強調像で高信号を示す。
  3. 前立腺癌の約82%は移行域から発生する。
  4. 前立腺肥大の約95%は辺縁域の増生である。
  5. 限局性の炎症変化や生検後はT2 強調画像で高信号を示す。

 

正解は1, 2です。

1, 2はそのまま。

3の前立腺癌は70%辺縁域です。

4の前立腺肥大は移行域です。

5の限局性の炎症変化や生検後はT1強調画像で高信号です。

 

45)膀胱のMRI 検査について正しい文章を選択して下さい。(正解2つ)

 

  1. 撮像前に排尿する。
  2. 正常筋層は造影効果が低い。
  3. 腫瘍および粘膜下層が早期に造影される。
  4. 腫瘍および筋層のコントラストが最大になるのは約1分後である。
  5. 撮像スライス断面は腫瘍基部の筋層に対して平行になるように設定する。

 

正解は3, 4です。

 

1の膀胱検査は尿を軽度貯留ですね。

2の正常筋層も造影されます。

3はそのまま。

4のコントラスト差は調べてもわかりませんでしたが、たぶん正しいかなと。

5の撮像断面は筋層に対して垂直がよいと思われます。

 

今回は、それぞれ検査をしていないとわからないような問題でした。

やっていなくても知識としては持っていないといけないということでしょう。

 

以上です。

さようなら!

 

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カテゴリー: MRI