磁気共鳴専門技術者試験 解答 第13回 38-39問目

投稿者: | 2020年1月2日

磁気共鳴専門技術者試験 解答 第13回 38-39問目

 

こんにちは、つよしです。

今回は2問いきます!

まずは第38問目。

 

38) 3D TOF-MRA MIP 画像の内頚動脈の信号欠損(矢印)に関して血管狭窄以外に考えられる影響はどれか.(正解2 つ)

1. 乱流

2. 飽和効果

3. 位相分散

4. MTC 効果

5. In-flow 効果

 

正解は1、3です。

 

1の乱流では血管の曲がりがおおきい部分では、乱流が発生するので信号が低下する場合があるので正解です。

 

2の飽和効果は同じ物質が何度も励起パルスを受けると信号が低下する意味なので違いますね。

 

3の位相分散はエコーを収集するまでに位相が分散してしまい信号が低下するもので正解です。この場合はTEを短く設定する必要がありますね。

 

4のMTC効果は純粋な水と水以外(タンパク質に結びついた水など)の信号差を作るもので違います。

 

5のIn flow効果は断面に流入してくる血液などの信号が強くなることなので違います。

 

39) 画像のアーチファクト(矢印)に関する正しい記述はどれか.

(正解3 つ)

1. エイリアス信号によるものである.

2. 受信バンド幅を狭くすることで防ぐことができる.

3. 飽和パルスを印可することで発生を防ぐことができる.

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4. ナイキスト周波数以上でサンプリングしたときに発生する.

5. サンプリング間隔が標本化する周期の半分より大きい場合に発生する.

 

正解は1、3、5です。

 

1のエイリアスはそのまま正解です。サンプル数がすくないと折り返る意味です。

 

2の受信バンド幅が狭いとサンプリング間隔が広くなるので、エイリアシングが発生します。

 

3の飽和パルスを印加すると、その部分から信号が出なくなるので、エイリアシングを防ぐことができ正解です。

 

4のナイキスト周波数以上でサンプリングしたら発生しません。

 

5のサンプリング間隔が標本化する周期の半分より大きいと発生するので正解です。周期の半分でサンプリングするのがナイキスト理論ですね。

 

今回はMRIの基本的なところでしたね。

 

以上です。

さようなら!

 

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カテゴリー: MRI