磁気共鳴専門技術者試験 解答 第13回 35-37問目
こんにちは、つよしです。
今回も3問いきます!
まずは第35問目。
35) 発熱の危険性を高める因子はどれか.(正解2つ)
1. 造影剤
2. 高周波強度
3. 静磁場強度
4. 超電導冷媒量
5. 傾斜磁場強度変化率
正解は2、3です。
発熱な関係する因子は静磁場強度、フリップアングル、デューティサイクル、被写体の半径です。
よってこの中では高周波強度、静磁場強度です。
36) MR 血管撮像(MRA)に関する正しい記述はどれか.(正解2 つ)
1. 飽和効果を減少させるにはフリップ角を増加させる.
2. PC(phase contrast) MRA 法は血流方向を示す画像を強度画像で示す.
3. VENC(velocity encoding) が小さすぎると速度折り返し現象が起こりやすい.
4. MT(magnetization transfer) パルスは脳では流れの速い血管の描出をよくする.
5. TONE(tilted optimized non-saturating excitation)は異なる励起フリップ角を用いて飽和効果を減少させる.
正解は3、5です。
1の飽和効果を減少させるにはフリップ角は大きくないほうがいいです。
2のPC法で血流方向を表すのは位相画像です。
3はそのままです。
4のMTパルスでは速い血流ではなく遅い血流の描出をよくします。
5はそのままです。
37) FLAIR 画像に見られる脳脊髄液信号の抑制不良(矢印)に関する正しい記述はどれか.(正解3つ)
1. 長いTI が原因である.
2. 縦緩和時間が短いことが原因である.
3. スライスギャップが広いと顕著になる.
4. Inversion pulse の励起帯域が狭いと顕著になる.
5. Acquisition 数(concatenation 数,package 数)を減らすと顕著になる.
正解は1、4、5です。
1はいまいち意味がわかりませんが、2と3が違うのでそうかなと。
2の緩和時間が短いのは関係ないかと。
3のスライスギャップは広いとめだたなくなると思います。
4はそのまま。Inversion pulseがあたっていないところから流入する流れが高信号になってしまいます。
5のAcquisition 数を減らしたほうが、Inversion pulseの範囲がせまくなるので、抑制不良になるので正解です。
やっと、13回の解答が終わりそうです。
以上です。
さようなら!