磁気共鳴専門技術者試験 解答 第13回 26-28問目

投稿者: | 2019年10月15日

磁気共鳴専門技術者試験 解答 第13回 26-28問目

 

こんにちは、つよしです。

今回は3問いきます!

まずは第26問目。

SARについてです。

 

26) JISZ4951:2017 における比吸収率SAR(W/kg)に関する正しい記述はどれか.(正解3 つ)

 

1. 静磁場強度の2乗に比例し,傾斜磁場強度の2乗に比例する.

2. 最大エネルギー量(SAR×検査時間)は,リスクマネジメントによって制限される.

3. 成人に4W/kg の高周波を照射した場合,体内深部温度が1℃上昇するというのが基本的な考え方である.

4. 第一次水準管理操作モードでの全身SAR 上限値は,周囲温度が1℃上昇する毎に0.25W/kg 低下させるべきである.

5. 任意の10 秒間にわたるSAR の上限値(短期SAR)は,既定値(各身体領域と操作モードにより決められた上限値)の5 倍を超えてはならない.

 

正解は2、3、4です。

 

1のSARは{被写体の電気伝導度×デューティサイクル×(静磁場強度×フリップ角×半径)2}/比重なので静磁場は2乗です。傾斜磁場強度は関係なさそうです。

 

2、3、4、はそのままです。

 

5の任意の10秒間のSARは規定値の2倍を超えてはならないです。

 

次、27問目。

クエンチについてです。

 

27) クエンチに関する正しい記述はどれか.(正解3 つ)

1. 緊急減磁装置を動作させるとクエンチが発生する.

2. 永久磁石型MR 装置でもまれにクエンチが発生する.

3. クエンチが発生しても磁力が保たれているので吸引に関して注意が必要である.

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4. 野外のヘリウムガス排気口の付近では通行人などが近づかないように警告表示板などを設置する.

5. クエンチ発生時MR 室(撮像室)内の圧力は少し高くなるため,ドアは外開きもしくはスライドドアであることが望ましい.

 

正解は1、4、5です。

 

1、4、5はそのまま覚えましょう。

 

2の永久磁石はクエンチは発生しないです。超伝導だけですね。

 

3のクエンチが発生すると磁力はなくなります。

なので、吸引に対する注意は必要ありません。

 

次、28問目。

MR適合性についてです。

 

28) 以下の記号を説明した記述に関して正しいものはどれか.(正解2 つ)

1. (A)はMR 適合を示している.

2. (B)はMR 条件付適合を示している.

3. (A)は撮像した画像に影響を及ぼすことがある.

4. (C)は能動的植込型心臓デバイス装着者の立ち入り禁止を示している.

5. (A)(B) (C) 全ての記号は安全のためMR 撮像室の入口に掲示する.

 

正解は1、3です。たぶん。

 

1はそのまま。

 

2はMR conditionalを示していますが、なかの文字がMRになっていません。

ちょっとおちゃめな問題ですね。

 

3は正解だと思います。

MRの撮像には問題ありませんが、

画像には影響がある場合があるということでしょう。

 

4はMR禁忌ですね。心臓デバイスだけではありません。

 

5はMR検査室の入口に掲示する必要はないと思います。

この図ではなくZIS Z4950に定められた管理区域を示す標識を掲示することになっています。

おそらく、みなさんの施設にも掲示されているはずです。

 

SARについては面倒ですが、暗記しないといけませんね。

 

以上です。

さようなら!

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カテゴリー: MRI