MRI Dixonの脂肪抑制は結構いい感じです。
最近、MRIの脂肪抑制について何がよいかを再考しています。
とくに、四肢など磁場中心から離れたところの脂肪抑制です。
一般的に脂肪抑制はCHESSなどの化学シフトを利用したもの、
STIRなどのT1の違いを利用したもの、
2項パルスなどの位相差を利用したものがあります。
さらに、Dixonを利用したものがあります。
それぞれ一長一短あります。
この中で造影剤を投与後ですと、T1の違いを利用するSTIRは使いにくい。
CHESSなどは磁場中心から離れた位置の脂肪抑制は脂肪が消えなかったり、
水まで消えてしまったりと使いこなしが難しい。
それで2項パルスを用いたものか、Dixonを利用したものがいいとなります。
ここでいうDixonとはin phase とopposed phaseを用いたものではなく、
2つのエコーから計算で水画像、脂肪画像、in phase 、opposed phaseを
計算で作成するものです。
このDixonが最近とてもいいのです。
以前は計算エラーで脂肪抑制が変になって、ところどころ高信号になったりしていました。
いつのまにか、アップグレード経て計算精度が上がっていたみたいです。
このDixonの何がいいかって、広範囲の脂肪抑制がとても均一なのです。
以前とは違います。
四肢はもちろん脊椎の広範囲の脂肪抑制もかなり均一です。
こんなにDixonって使えたんだなぁと感じています。
今までの造影後CHESSにたよるやり方から、
Dixonの方に移行しようかと考えています。
SE法に比較しGRE法のDixonは撮像時間もはやくメリットが大きいです。
久しぶりに新しい条件作ってみようかなと思っています。