ヤマハのプリメインアンプ「A-S1200」が届いてから1週間もたっていませんが、そろそろレビューをしておきましょう。

音は前回お伝えしたように、レンジを広げていない中域がいい感じです。
ぬくもりのあるボーカルです。
その分、高域の解像度はもうひとつ。低域のキレももう一息かな。
久しぶりにAB級アンプを使いましたが、「これがAB級アンプだったな」と感じます。
あとは奥行きのある音になりました。
今まで使っていたSMSLの「PA200」はスピード感があって良かったのですが、どこか薄っぺらく、平面的な音というのが気になるところでした。
それが「A-S1200」になると、ガラッと変わって深みのある音になりました。
最近はD級のキレのいい音ばかりだったので、これはこれでいいなと思います。
前面パネルは高級感があります。ツマミ類の質感もいい。
ボリュームはなつかしい高級感があります。
最近はデジタルのくるくる回る安っぽいものばかりでしたから。
前面パネルで気になったのはトーンコントロールです。
ソースダイレクトスイッチがないのです。

だいたい、古典的なプリメインアンプではソースダイレクトスイッチがありました。
説明書を読むと、トーンコントロールを真ん中にするとソースダイレクトになるようです。
あえてスイッチを設けていないのです。
これはいいやり方かもしれません。
背面パネルもごく普通ですが、ひとつだけ変わっているなと思ったのが、オートスタンバイ・スイッチです。

オートスタンバイ・スイッチをオンにして何も操作せずに8時間経過すると自動的にスタンバイ状態になるそうです。
8時間ぶっ続けで音楽を聴くことはないし、ボリュームをまったく操作せず8時間というのもなかなかなさそう。
「PA200」は飽きてきたし、「A-S1200」でいこうと思いましたが、ひとつだけ気になる点が…。
それは「ホワイトノイズ」です。
アンプ自体から発生する「ジー」という音です。
「ホワイトノイズ」が夜の音量が小さいとき、または曲間の無音時に気になります。
「ホワイトノイズ」自体は機器に特有のもので、仕方ないようです。
これが「A-S1200」の仕様ということです。
ソウルノートの「A-0」のようなトランスのうなり音とは違い、そこまで大きな音ではありません。
だから、「A-S1200」のホワイトノイズは“あり”と言えばありですが、あまり気持ちのいいものではありません。
スピーカーから出る音ではありませんが、ホワイトノイズが聴感上のSN比を低下させていると言えます。
「PA200」から「A-S1200」に変更しようと思いましたが、当面は「PA200」と「A-S1200」の2台体制にしようかなと思います。
DACとスピーカー端子を接続し直すだけなので、アンプ2台体制も悪くない。
「A-S1200」の今後は、もう少し使ってから考えることにします。
以上です。
さようなら!