MRI SWIとT2スターどっちかいい?

投稿者: | 2018年4月3日

MRI SWIとT2スターどっちかいい?

 

MRIで磁化率を強調する撮像として、SWIとT2スターがあります。

磁化率とは磁場に置かれたときに、磁化される強さのことです。

 

通常、人体は反磁性ですね。

出血は常磁性となります。

この常磁性を検出するために、SWIやT2スターが撮像されます。

 

どちらかと言えば、SWIの方が磁化率が強調されます。

それを目標に開発されているからですね。

 

ただ、SWIの方が撮像時間がかかります。

なので、SWIとT2スターどちらがいいの?

といった疑問があるかもしれません。

 

サクッと撮れるT2スター。

詳しくわかるSWI。

 

さぁ、どっち?

 

 

私の答えはどっちでもいい!

 

もっとも大切なのは、いつも同じ撮像方法を用いることです。

今日はSWI。

明日はT2スター。

こんなのが、最悪です。

評価基準があいまいになるからです。

 

どちらかと言えばT2スターでいいと思います。

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なぜなら、T2スターで出血の有無は十分評価できると思うからです。

 

例えば脳梗塞の治療で血液サラサラにしたいとき、

出血傾向があるかどうかはT2スターで低信号があるかを調べれば十分です。

 

もし、とっても磁化率の差が知りたい。

微小な血栓を調べたい。

そんな場面があればSWIを撮像すればよいと思います。

 

画像検査は宝探しではないですから、どんどん深く掘り下げていかなくてもいいのです。

わかる範囲で調べればいいと考えます。

いつもの撮像で異常ないなら、それでいいんじゃないかと思います。

深く調べて異常がわかっても、患者さんは必ずしもしあわせとはいえないでしょう?

 

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カテゴリー: MRI