MRI SE
SEはSpin echoのことです。
もっとも基本的な撮像法です。
最初に90°励起パルスを印加し、その後180°再収束パルスを印加します。
そして、90-180°パルスを印加した時間を1/2TEとすると、
TE後にエコーを収集します。
再収束パルスというのがSEの特徴になります。
再就職ではありません(笑)。
再収束パルスは外部磁場の不均一を消してくれる効果があります。
そのため磁化率に強い撮像になります。
GREは再収束パルスがないので磁化率に敏感な撮像になります。
それぞれ一長一短あります。
SEは再収束パルスを印加するので、撮像時間は長くなります。
古典的T2強調では12分などかかっていました。
この欠点を解消するためFSEで撮像するようになりました。
これは90-180°パルスを印加したあと、さらに複数回180°パルスを印加します。
1TR間に複数個のechoを収集するため、撮像時間は数分の一になります。
何個echoを収集するかをETLと呼びます。
ETLの数は、T1強調では3~5程度、T2強調では8~30程度。
ETLを増やすほど撮像時間は短縮しますが、コントラストは低下します。
MRCPでは、水だけが高信号になればよいのでETL256などを使用します。
SEでは、T1強調では脂肪は高信号、T2強調では低信号になります。
脂肪のT1値は短く、T2値も短いですからね。
ですが、FSEではT1強調、T2強調ともに脂肪が高信号になります。