こんにちは、つよしです。
私の所属する病院では今年度の医療機器購入の予算申請は終わっています。
それなのに、MRI装置のアップグレードを申請するようになりました。
そのため、まずは見積もりです。
内容としては圧縮センシングと心臓検査のアップグレードです。
圧縮センシングを導入することで、MRIの欠点である検査時間が短縮されます。
当院では脳梗塞の血管内治療を行っています。
できれば治療前にMRIを撮像したいのですね。
血管内治療は時間との勝負です。
治療をはじめる時間は、はやければはやいほどいいわけです。
圧縮センシングを導入することでメリットが二つあります。
一つ目は対象となる患者さんの検査がはやく終わります。
このため、治療開始までの時間がはやくなります。
二つ目は急患に対応するまでの時間が短縮されます。
現在は検査の空き時間はほとんどありません。
急患でも待ってもらって検査をしています。
圧縮センシングを導入することで検査室に空きを発生させたいのです。
常に検査をしている状態から、検査室が空いている時間がある状態にしたいのです。
どちらかと言えばこちらの方が大きな理由となります。
検査室に空きがあると、急患すぐにOKですという状態になります。
そうすると脳の急患では、CTではなくMRIファーストが可能になります。
理想的にはMRIを先に撮った方がいいでしょうからね。
検査を担当する者としては、かなり慌ただしく患者の出し入れが発生するのでうれしいことではないです。
でも、検査時間が短くなると患者さんは喜びます。
それに急患対応がはやくなるとドクターも喜びます。
私自身もアップグレードして、新しい条件を作成するとなるとウキウキしてしまいます。
いいことばかりです。
ただ、問題があります。
申請時期と価格です。
当院では今年度の予算申請は終わっているのです。
うーん、致命的。
でも、コロナの給付金で患者さんは減っているのに、儲かっているという現象が起きています。
予算に余裕があるなら、申請が遅れてもなんとかアップグレードできる可能性はあるのではないかと考えています。
あとは価格ですね。
圧縮センシングはひとくくりではなく、部位によってそれぞれ購入しないといけません。
せっかくなので全ての部位に対応したいので全部買いです。
このためアプリケーションの購入ですが価格が高いのです。
また、圧縮センシングだけでなく、以前から購入希望があった心臓のT1マップが撮像できるアプリケーションも同時に希望することにしました。
いくらになるか見積もりが届いていないのですが、2千万円より安かったらいいなと思っています。
申請時期おくれのアップグレードが通るかはわかりませんが、購入できたら報告したいと思います。
以上です。
さようなら!