MRI業務で、はやく帰りたいなら位相エンコードを減らせ!
時間が長いMRI検査ではやく仕事をおわらせる方法を考えてみました。
MR検査が長い原因は、位相エンコードのせいです。
ずばり。
理由は今考えなくていいです。
とにかく位相エンコードを減らせば、検査ははやく終わります。
では、位相エンコードを減らす方法をあげていきましょう。
- 長方形FOV
どちらかに短い構造物があれば、短い方向を位相エンコードに設定する。
これによって、位相エンコード数が少なくなり撮像時間が短くなります。
例えば、四肢のサジタルです。
トレードオフはSN低下です。
- マトリックス減少
これは、位相エンコード方向のマトリックスを減らすことにより、
位相エンコード数を減らします。
SNは向上します。
トレードオフは分解能の低下です。
- 部分フーリエ
これは位相エンコード数を減らすことなく、計算でデータを充填するものです。
分解能は維持できます。
トレードオフはSN低下です。
- パラレルイメージング
これは位相エンコードのデータを間引くことにより、撮像時間を短縮するものです。
こう言うと、部分フーリエと似ていますが、間引き方が異なります。
位相エンコードを1行飛ばしで間引いたりします。
間引き方はファクターによります。
分解能は維持します。
トレードオフはSN低下と展開エラーです。
基本的には撮像時間を短くすることはSNの低下につながります。
(マトリックス減少は除きます)。
検査が多すぎて困っている方は、
こういう方法で撮像時間の減少を目指してはいかがでしょうか。
仕事ばっかりやっていないで、はやく帰りたい日もあるでしょう?