メンタリストDaiGoの「好き」を「お金」に変える心理学の感想
紹介をかねて「好き」を「お金」に変える心理学の感想をかきます。
表紙に無限にお金を生み出し、自由に生きるために大切な17の新常識
と帯にありますが、ほとんど新常識はなかったです。
ほぼ、以前読んだことがあります。
ですが、この手の本を読んだことのない方には、まとまっていておすすめです。
では、感想です。
まず、メンタリストって何?何屋?
と思うところからはじまりました。
最近、テレビをほとんど見ないので知らなかったのですが、DaiGoさんの印象が以前と全く違っています。
パフォーマンスやっていたころしか知らなかったので。
非常に落ち着いて、素で勝負しているんだなということが表紙から伝わります。
メンタリストというのは、彼自身が作った職業で、
「科学とロジックで超常現象を再現する」という職業だと本書にあります。
説明を聞いてもいまいちわかりませんが、そういう職業です。
ここがひとつ学べるところです。
他とは違う、自分オリジナルの職業を作る。
これはホントにすばらしくてなかなかできないと思います。
内容紹介
プロローグ
お金に対する認識です。
今よりいくらお金があったら金持ちといえますか?
年収でいえば700万円くらいまで増加すると、幸福感も増えていきますが、それ以上、増加しても幸福感を増えないということです。
増えたら、その分高いものとか買っちゃいますからね。
足るを知るということが重要です。
第1章
幸せを遠ざける、お金に関する不都合な三つの事実
お金を使うことは、悪いことじゃないということです。意味のある使い方をしましょう!
ということです。
自分に返ってくるような使い方です。
物より、経験に使いましょう。また、自分が成長できることに使いましょう!
第2章
「好きなこと」を極めるために大切なこと
DaiGoさんはメンタリストを一度引退したそうです。
そして、またメンタリストをしています。
注目をあびるためでしょうか、商売上手ですね。
今の仕事が「本当に好きなことがわかる!」9つの質問
これは良かったです。その9つは。
1. あなたは仕事の目的を即答できますか?
2. 仕事中は集中できていますか?
3. 仕事中、作業に30分以上没頭して周りが見えなくなることがありますか?
4. 仕事がある日は1日を短く感じますか?
5. 今日の仕事で得られた成果について即答できますか?
6. あなたの仕事は未知への挑戦が多いですか?
7. 仕事のスケジュールや内容を自分でコントロールできている感覚がありますか?
8. あなたの仕事場は作業を誰かに邪魔されにくい環境ですか?
9. 毎月働いて得られるのと同じ給料が働かなくても自動的に振り込まれるようになったとしても、今の仕事を続けますか?
この中でいくつイエスがあるかで、今の仕事を好きかどうかわかるという質問です。
そのうち、9番目の質問が一番重要で、これがイエスだとすでに大好きなことを手にいれている状態になります。
私はイエスが6つだったので多い方になります。
ただ9番目の質問はノーです。まだ、そこまで到達していません。
第3章
お金を生み出す 五つのチャンス
好きなことを宣言して、人に知ってもらうとかギブ&ギブなどありがちな話で埋められています。
他者に貢献するとかですね。
こういう本を書くとみんなそうなると思いますが、理想論の連発です。
第4章
スキルを磨く再投資 七つのルール
スキルを磨いてお金を稼げるようにして、それでまたお金を稼ぐ、無限ループを作ろう!
という内容です。
DaiGoさんは自身の学んだ内容をニコニコ動画に公開し、お金を稼いでいるそうです。
そうやって無限ループを作っているそうです。
この部分が最もオリジナルなところでしたね。
自信がどうやってお金を稼いでいるかを公開していますから。
まとめ
全体的には、従来あった話をまとめたもの。
ですから、既視感あります。初めて読むけど知っているという(笑)。
DaiGoさんは読書が好きらしいのでよく本を読んでいることがわかります。
ですので、私も読んだことある内容が多かったです。
与える人になろう!とか80:20の法則とかですね。
80:20の法則というのは、会社で仕事のできる人の20%が80%の利益を出しているという内容です。
じゃあ、20%のひとばかり集めて有能な組織を作ろう!となりますが、
今度はその中の20%で、組織をまわすことになるというものです。
世の中確かに全体の2割でまわしていると思います。
でも、それは以前から語られていることです。
これらの話を聞いたことがなく、興味がある方にはおすすめの1冊になります。
最後に気になったところが2つあります。
1. 本の帯に、「無限にお金を生み出し、自由に生きるために大切な17の新常識」と書いてあります。
どこに17個の新常識が書いてあったかな?
どこにも17とかなかったです。
そのおかげで、この本3回読みましたが、17って数字出てこないです。
本書には、今、書いたように3とか5とか数字がたくさん出てきます。
それらの数字は注目を集めやすい数字です。
それで17という数字も使ったと思いますが、本書に出てきていないです。
おそらく、本を製作し、帯を作る段階で17という数字も使った方が売れるよ!
みたいなノリで使ったものと考えます。
残念です。
2. たとえ話が同じ登場人物ばかり。
話が複雑なとき、わかりやすくするため、たとえ話をすることはよくあることです。
私も、プレゼンや仕事のときにしますが、同じたとえ話だと浅い感じがします。
本書は、ウォーレンバフェットばかりです。
伝説の投資家ですから、使いたいのはわかりますが、章をまたいで何度も登場します。
読書家なら、いろいろな人や場面でたとえてほしかったです。
他山の石としたいところです。
以上、まとめてみました。
完全に素晴らしい本なんてないと思うので、自分の役に立つ部分を利用していきましょう!