MRI 撮像時間短縮

投稿者: | 2017年6月18日
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MRI 撮像時間短縮

 

今回は、

MRIの撮像時間を短縮する方法について考えてみました。

撮像する側はそうでもありませんが、

撮像される側の大多数はいつも思っていることがあります。

 

MRI検査が「はやく終わって欲しい」です。

これにつきます。

患者さんでMRIの中が楽しくてしょうがないという人はおそらくいないです。

ですから、撮像時間短縮の方法をあげていきます。

 

MRIでは撮像時間を短縮するとトレードオフがありますので、

同時に考えましょう。

まずは、MRIの撮像時間ですが、

基本的には、TR×位相エンコード数×加算。

となります。

これに沿って考えます。

これは1スライスをのみ考えたときなので、

実際はもっと複雑になります。

 

1. TR

TRを短縮すると撮像時間は短くなります。

トレードオフはSNの低下です。

コントラストは強調するものによって異なります。

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2. 位相エンコード

位相エンコードを減少すると撮像時間は短くなります。

位相エンコード減少にはさまざまあります。

まずは、そのまま位相エンコードを減少すると分解能が低下します。

SNは向上します。

 

長方形FOV

これは、撮像するFOVを正方形ではなく、長方形にすることで分解能は維持しつつ、

撮像時間を短縮するものです。

トレードオフは、撮像データの削減によるSN低下です。

 

パラレルイメージング

これは、FOVそのままで位相エンコードを間引く方法です。複数コイルの感度分布を利用することで、データを計算により補うので分解能は維持されます。

長方形FOVとの違いは、撮像対象よりFOVを小さくしても、あとで展開して元の大きさのFOVにできることです。

トレードオフは、長方形FOVと同様にSNの低下です。

加速因子を多くしたときの、展開エラーです。

 

ハーフフーリエ

位相エンコードを60%程度しかデータ収集せず、

エルミート共役という手法を用いてデータを補う方法です。

空間分解能は維持、SNは低下します。

 

3. 加算

これはデータを収集する回数ですので、少なくすればするほど短縮します。

もちろんSNは低下します。

 

4. 受信バンド幅

受信バンド幅をひろくすると、撮像時間は短縮する方向になります。

ですが、これは設定によります。

TRを最短にしているGREでは有用です。

トレードオフは、データ収集時間減少によるSNの低下です。

 

5. ETL

高速SEETLを増加すると、撮像時間は短縮します。

トレードオフは、SN、コントラストの低下、SARの増加です。

 

6. Flip Angle

GRETRを最短に設定している場合、Flip Angleを小さくすることで、撮像時間は短縮します。

トレードオフは、SN、コントラストが変化することです。

向上するか、低下するかは設定Flip AngleTRTE、対象組織などさまざまな因子があり難しいです。

7. B1

送信RFの出力を小さくすると、撮像時間が短縮する場合があります。

特に、3Tでは有効な方法です。

トレードオフは、RFの送信ムラです。

 

項目をあげていくと、結構いろいろあるなと思います。

おすすめの撮像時間短縮法は、パラレルイメージングですね。

分解能は維持するし、展開エラーさえなければ多用できます。

 

GREではハーフフーリエもおすすめです。

実効TEを考慮しなくていいし展開エラーなどありませんからね。

 

実際には、それぞれのファクターを考慮しながら、

バランスのとれた画像を短時間で提供するということが、

腕のみせどころですね!

 

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TR

位相エンコード

パラレルイメージング

ハーフフーリエ

受信バンド幅

高速SE

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カテゴリー: MRI

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