MRI 周波数エンコードと位相エンコード

投稿者: | 2017年5月27日

MRI 周波数エンコードと位相エンコード

 

今回は、周波数エンコードと位相エンコードです。

MRIデータは直接画像化できません。

そこで、k-spaceに信号を配置するのです。

 

そのk-spaceの縦軸と横軸がそれぞれ、

周波数エンコードと位相エンコードです。

どっちが縦とか横とか決まっていませんが。

 

MRI信号を周波数差と位相差によってk-spaceを充填(じゅうてん)するのです。

周波数エンコードと位相エンコードにはそれぞれ特徴があります。

 

周波数エンコード

周波数の差を利用する。

chemical shift artifactが出る。

 

位相エンコード

位相差を利用する。

折り返しartifactが出る。

動きのartifactは位相エンコード方向に出現する。

撮像時間を握っている。

 

位相エンコードの方がいろいろと問題となります。

折り返しartifactFOVが被写体より小さいときに出現します。

これは、FOV外の位相差がFOV内の位相差と区別できないからです。

これを防ぐには、位相エンコード方向のFOVを被写体よりおおきくするしかありません。

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撮像時間は位相エンコード数に依存しています。

よって、撮像時間を短縮するためには位相エンコードを減らさないといけません。

通常、被写体の短い方向を位相エンコード方向に設定します。

これにより位相エンコード方向数をへらすわけです。

 

頭部ならRL方向。

腹部ならAP方向。

さらに、撮像時間を短縮するためにparallel imagingを使用します。

位相エンコードを間引く技術ですね。

 

位相エンコード方向の動きのartifact対策には、位相方向と周波数方向を入れ替える。

ほかには、k-spaceの収集をPROPELLAR法などのラジアル収集に変えるなどです。

ラジアル収集とは、放射状にk-spaceを充填する方法です。

これにより、位相方向が全方向になり動きのartifactが分散するとともに、

k-spaceの中心を何度も充填するので、動きの補正ができるようになります。



 

周波数エンコードと位相エンコードでは位相エンコード方向により特徴があります。

位相エンコード方向の特徴を理解することにより、

MRIが上手にあやつれるようになれます。

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k-space

chemical shift artifact

parallel imaging



 

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カテゴリー: MRI