MRI 1.5Tと3Tの使い分け

投稿者: | 2017年4月4日

MRI 1.5T3Tの使い分け

 

たとえば、装置を更新するときやもう1台追加してMRIを買おう!

と思ったときに1.53Tどちらがよいでしょうか?

また、1.5T3Tの使い分けは、どんなときに必要でしょうか。

今回はそんなことを考えてみます。



 

基本的には3Tがどんな部位でもいいでしょう。

理由はSNが高いので、分解能を高くできます。

逆に3Tの欠点は何があるでしょうか?

 

1. 値段が高い

2. 熱い

3. 信号が強い

4. RFの浸透ムラ

5. 腹部のDWIが苦手

6. 対応できないインプラント

 

まずは1.の高いというのは1番の欠点ですね。

使用する方は、キレイに撮れるからいいやとなりがちです。

ですが、病院経営の面から考えるとあまりよいとはいえません。

 

次に、2.の熱いです。

3Tを扱う人は気持ちが熱い!ではなく、

与える熱量がおおいことです。

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磁場強度が2倍になると、与える熱量は4倍です。

これが、3Tの使いにくさです。

SARの制限から撮像時間が長くなり扱いにくいです。

使いこなし面からは、熱量のことまで考えるようになるので、

3Tを使うとMRIの操作者としては1ランク上になると思いますが。

 

3.の信号が強いというのはメリットですが、その分アーチファクトも多くなります。

腹部の呼吸同期で脂肪抑制をせずに、同期がうまくいかないととんでもない画像になります。

1.5Tではそこまで気にならなかったことが気になります。



 

4.RF浸透ムラは体格がよい方になると顕著です。

腹部ではある程度大きい方になると、とたんに信号ムラが起こります。

どうしようもないとあきらめますが。

 

5.の腹部DWIはやせた方だと大丈夫ですが、大きい方ではかなり厳しいです。

1.5Tの方が圧倒的にきれいです。

磁化率の変化も大きいので3Tの方がゆがみもおおくなります。

3.5ppmの項目でも書きましたが、皮下脂肪も目立ちます。

DWIの腹部は1.5Tの勝利です。

 

6.MRI対応ペースメーカーなどが1.5Tでしか使えない機種があります。

3Tも可能な機種もありますがわずかです。

 

このように3Tの欠点を述べましたが、基本的には3Tの方がいいと思います。

予算が許せば、全部3Tで。

ダメなら全部1.5Tで。

同一施設内に異なる磁場強度は混乱する原因になります。

 

もっとも大事なことは同じ患者さんには同じ磁場強度で。

これが1番大切です。

たとえば、脳血管では1.5T3Tで同じ描出は無理があります。

動脈瘤の大きさが変わってしまいます。

 

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カテゴリー: MRI